石破茂氏の陣営が『あつまれ どうぶつの森』を選挙活動に活用すると発表、しかし規約確認のため一時停止。8日までに中止するかどうかを判断

 自民党総裁選に出馬を表明した石破茂元幹事長の陣営が、9月6日に『あつまれ どうぶつの森』を選挙活動に活用すると発表するも、同日の夕方には「(規約)確認のためいったん停止する」と発表した。

 関連して、YouTubeにアップロードしていた動画「石破茂/あつまれどうぶつの森 はじめます。」は、記事執筆時点では非公開となっており、総裁選の告示日である8日までに、『あつまれ どうぶつの森』を活用について、正式に中止するかどうか判断をするとしている。産経新聞などが報じている。

 非公開になった動画の説明欄では、「石破茂が任天堂のシミュレーションゲーム『あつまれ どうぶつの森』でみなさまとコミュニケーションをします」と記されており、石破茂氏のアバターと、メインフィールドである「じみん島(とう)」をゲーム内に作成、またゲーム内のポスターはTwitterで配布すると説明されていた。

 この『あつまれ どうぶつの森』を使った選挙活動について、産経新聞によると「政治に興味を持っていない人に興味を持ってもらえれば」と広報戦略を担当する平将明衆院議員が語っている。
 同様の取り組みを、アメリカ大統領選の民主党候補であるジョー・バイデン氏が先駆けて行っており、それに触発された可能性も高そうだ。

アメリカ大統領選の民主党候補バイデン氏が『あつまれ どうぶつの森』を選挙キャンペーンに活用。規約違反ではないか心配する声も

 しかしSNSなどでは、日本のニンテンドーネットワーク利用規約の規約違反の条項に「政治的な主張を含むもの」と記述されているのに対し、アメリカのニンテンドーネットワーク利用規約ではそのような記述がなく、日本では規約違反になるのではないかと多くの指摘があった。
 このため、『あつまれ どうぶつの森』の選挙活動での使用を一時停止することに到ったようだ。正式に中止となるかが注目される。

 なお、日刊スポーツによると、石破茂氏はインタビューで「学生の頃にインベーダーゲームをよくやったけど、あつ森は、めちゃくちゃ面白い。へたするとはまっちゃう。我々と違う世代にアクセスする、きっかけを作りたい」と語り、ビデオゲームや『あつまれ どうぶつの森』好きをアピールしている。どうやらジョー・バイデン氏の選挙活動の前から、『あつまれ どうぶつの森』を多少はプレイしたようだ。

(画像は任天堂公式サイトより)

 ただし『あつまれ どうぶつの森』を選挙活動に活用すると発表したあとに、規約を確認するとなると、石破氏の陣営の認識は甘かったといえる。実際に規約に違反していたのかはともかく、既存の商品を選挙活動に利用するとなると、好きであることを公言するよりも、慎重な判断が求められる。世代を超えて政治に触れ合える意図はいいことだが、今回は少々、前のめりな結果となってしまったかもしれない。

ライター/福山幸司

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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