KADOKAWAは1990年代の美少女ゲーム制作会社を舞台とした漫画『16bitセンセーション 私とみんなが作った美少女ゲーム』を9月14日(月)に発売した。
作者はギャルゲー好きな主人公が登場する漫画『神のみぞ知るセカイ』の若木民喜氏が担当。美少女ゲーム好きとして知られており、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』に強く影響を受けている。原案は『Piaキャロットへようこそ!!』シリーズや『うたわれるもの』シリーズの原画などを担当しているアクアプラスのみつみ美里氏、甘露樹氏が担当しており、90年代からこの業界を支えてきた本人たちの視点で漫画が描かれる。
90年代美少女ゲームのイラストレーターの現場…単行本版 (1/9) pic.twitter.com/Zi2O7wYtHc
— 若木民喜@「ヨシダ檸檬ドロップス」「結婚ですか」アニメ4649 (@angelfrench) September 13, 2020
舞台は1990年代、PCショップの上の階で活動している小さな美少女ゲーム会社。主人公の上原メイ子は、PCショップでバイトをしていたのだが「絵がうまい」という理由で美少女ゲームのCGの塗りを担当することになってしまう。
もともとは同人誌だった本作だが、KADOKAWA編集部総出で権利許諾を獲得したため、しっかりと真実を元に物語が描かれる。PC9801を使ったCG作成の技法の解説なども行われているため、資料的にも価値の高い作品となっている。
同人誌の完全再現を目指し、歴史的事実や名前の羅列…それ以外の全ての要素、ゲーム画面からビール一本、セリフのなかに名前だけ出てくるタイトル。基本的に権利者の方々に許可を伺いました。これはKADOKAWA編集部の持ってる全てのチャンネル総出で行われました (続く
— 若木民喜@「ヨシダ檸檬ドロップス」「結婚ですか」アニメ4649 (@angelfrench) September 14, 2020
ぜひ美少女ゲームやPC9801に興味がある方は、購入していただきたい。
文/tnhr