ゲーム開発・配信プラットフォーム『Core』(公式サイト)を展開するManticore Gamesは、Epic Gamesより1500万ドル(約15億7000万円)の資金を調達したことを発表した。
『Core』はYouTubeがビデオ作成に革命を起こしたのと同じ方法でゲーム制作と公開のハードルを下げ、ゲームにおける創造性の新しい波を起こすことを目標としたプラットフォームだ。ゲームの製作・配信・プレイ・コミュニティ構築までをひとつにまとめたオールインワンプラットフォームを目指して開発が進められている。
Unreal Engineをベースにした開発キットを持っており、クリエイターはいちからゲームを構築することも、世界中のクリエイターが共有したコンテンツをリミックスしてゲームを作ることもできる。現在はテスト段階だが、ゆくゆくはYouTubeのようにクリエイターをフォローしたり、収益化オプションを提供する予定だという。
『Core』では100万ドル規模のクリエイター支援プログラムを発表しているほか、最近では『Dungeons & Dragons』をテーマにした「Dungeons&Dragons Design-A-Dungeon」コンテストを実施し、わずか数週間で150作以上のゲームが投稿されるなど、資金的な部分からゲームジャムのようなイベントまで、さまざまなクリエイター支援プログラムも進行している。
プレイヤーはクリエイターが製作したさまざまなゲームを無料で遊べる。ジャンルはRPG、アドベンチャー、MMO、サバイバル、シューター、音楽ゲームなどさまざま。また、自分のアバターを構築し、さまざまな世界が接続されたソーシャルハブワールド「Core World」でのんびりとほかのプレイヤーと交流することも可能だ。
Epic Gamesのアダム・サスマン社長は、同社が「オープンプラットフォームなゲーム開発でクリエイターが独自の世界を構築できる未来がくることを信じている」とコメントした。
『Core』のゲーム開発部分については「Unreal Engineが使われている」と説明したうえで「Epicは目指す未来を検証するため、誰もが素晴らしいマルチプレイヤーゲームを作成できる環境と、プレイヤーが無限のエンターテインメントを発見できる遊び場を提供する」としている。
『Core』はテスト中だがすでにサービスは始まっている。興味がある方は公式サイトからアカウントを登録して『Core』のサービスを試してみて欲しい。
ライター/古嶋誉幸