11月12日(木)に発売を控えたPlayStation 5は、高速なSSDを使ったロード時間短縮が大きな売りとなっている。そんなPlayStation 5の発売を前に、PlayStation 4用ソフト『The Last of Us Remastered』のアップデートパッチ「バージョン1.11」が配信され、ロード時間が大幅に短縮されたことが報告されている。
YouTuberのElAnalistaDeBits氏は、パッチ前と後のロード時間の比較動画をアップロードしている。ニューゲームを選択して最初のムービーが始まるまでの最初のロード時間を計測し、約1分30秒から14秒と、なんと1分16秒もの短縮に成功していることが分かる。
ほかにもプレイヤーキャラクターを操作できる場面やDLCのロード時間を計測し、やはり大幅にロード時間が短縮されたことが確認できる。
ゲームを開発するNaughty Dogは、このパッチについていまのところ何も語っていない。そのため、いったいどのような魔法を使ってロード時間の大幅圧縮を実現したかは不明だ。
『The Last of Us Remastered』のロード時間短縮は、世界中でタイムを競うスピードランナーにも影響を与えている。『The Last of Us』のスピードラン世界記録を持つアンソニー・カラブレーゼ氏は、「デビッド戦で18秒も節約できます!」と、さらなる記録樹立を期待させるコメントをツイート。
ゲームの拡張版である『The Last Of Us Left Behind –残されたもの-』でさっそく世界記録を更新し、パッチ1.11の実力を示した。この拡張版はわずか5分ほどでクリアできてしまうが、本編の記録更新も時間の問題だろう。ただし、ここまで大きくゲーム本編のロード時間が短くなったということで、パッチ1.11は別のカテゴリとして今後取り扱われる可能性もあるかもしれない。
次世代ではロード時間が過去のものになりそうだが、現行機であってもロード時間を大幅に短縮する魔法が存在するようだ。
ライター/古嶋誉幸