狂気をはらんだコンセプトアートが大きく話題となり、2017年に惜しまれながらも開発中止となった『Year of the Ladybug』。その作者でありコンセプトアーティストのデイヴ・カン氏が、自身のアートワークを収録した画集「BRUSH AND BLOOD」の初版の印刷に支払う資金を集めるクラウドファンディングキャンペーンをIndieGOGOにて開始した。
本誌には『Year of the Ladybug』のコンセプトアートが多数掲載されているが、ゲームの制作とは無関係で、同作以外からもさまざまなアートが収録されている。一部は以前クラウドファンディングを通じて販売された『Year of the Ladybug』の画集(参考リンク)と同じものもあるという。
https://twitter.com/MintMentis/status/1324156954281975809
『Year of the Ladybug』は三人称視点のサバイバルホラーとして、2016年にクラウドファンディングが始まったプロジェクト。恐ろしいコンセプトアートを中心に大きな話題となったが、前述の通り開発は思うように進められず一時中止になり、その後開発再開が公表された。
【※更新 2020/11/5】 記事初版にて「開発中止となった」と記載しましたが、正しくは「開発中止となった後に、開発再開が宣言された」でした。訂正しお詫び申し上げます。
カン氏はYouTubeチャンネルなどでも精力的に自身の仕事を発信しており、チャンネルにはさまざまなアートが展示されている。詳しい収録内容はまだ未発表だが、画集にもこれらのアートが掲載されているはずだ。また、クラウドファンディングのページには日本語でのコメントも寄せられているので、以下に紹介したい。
「過去2年間、てんとう虫の年の本の販売を逃した人々からたくさんのメッセージを受け取りました。もともと私はもっと多くのコピーを印刷してキャンペーンを再開するつもりでしたが、それは私にとってそれほどエキサイティングではありませんでした。
代わりに、Brush and Bloodという新しい本の作成を開始し、12月までに完成する予定です。 2018年の最初の本のコピーをお持ちの場合、一部のコンテンツはてんとう虫の年のものであることに注意してください。どうもありがとうございます:)」
「BRUSH AND BLOOD」のpdf版は955円の支援から、ハードカバー版は5172円からの支援で返礼として貰える。pdf版とハードカバー、そしてオリジナルの鉛筆画を収録した特別パッケージは5968円だ。pdf版は2021年1月、ハードカバーと特別パッケージは2021年3月発送予定。日本への発送は無料。
クラウドファンディングの期間は2020年12月27日(日)まで。すでに目標額を達成しているが、この期間内であれば返金の申請もできる。
ページをめくるのも恐ろしそうなデイヴ・カン氏のコンセプトアート集「BRUSH AND BLOOD」は、ゲームの内容に迫りたいファンだけでなく、ゲームを知らなかったというホラーファンにも喜ばれそうだ。氏の活動を支援し、画集が欲しいという方はIndieGOGOにて支援して欲しい。
ライター/古嶋誉幸