ゲーム開発者のRB-D2ことアビ・ラフマーニー氏は、ほぼひとりでコンバットフライトアクション『Project Wingman』の開発を続けている。11月10日、同作の最新の開発状況が報告された。
報告によれば、キャンペーンやアセット制作、キャンペーンのVR対応といった開発作業は、想定の90%以上が完了。ゲームの完成は間近だという。
同日投稿されたKickstarterへの更新には、VRゴーグルでのゲームプレイ映像や、かなり無茶な方法で敵を迎撃するスリリングなプレイ映像がアップロードされている。
Currently in the middle of some VR UI polish.
— RB-D2 | Project Wingman (@RB_Dev2) October 24, 2020
Static UI elements (like subtitles) now "float" rather than staying locked on to the player's head.
Much less susceptible to jitter and makes it a nicer experience in general.#VR #ProjectWingman #gamedev #UE4 pic.twitter.com/oJaefB7zDB
『Project Wingman』は、リアルなコンバットフライトシミュレーションとアーケードライクなフライトシューティングの中間のようなゲームプレイが特徴のコンバットフライトアクションだ。カジュアルに空中戦を楽しみたいプレイヤーだけでなく、理不尽に片足を突っ込んだような真なるハードコアな空戦体験をしたいプレイヤーに向けて、4つの難易度を用意。
戦場に無線通信が飛び交い、「板野サーカス」のような尾を引く大量のミサイルなど、言ってしまえば『エースコンバット』シリーズに強い影響を受けているゲームだ。
舞台は異なる歴史をたどった地球。キャンペーンモードでプレイヤーは冷たいベーリング海、東洋の砂漠、太平洋など、世界中を股に掛けドッグファイトや対戦車攻撃などさまざまなミッションに挑戦する。
コンクエストモードはRPGとローグライク要素をフライトコンバットゲームに導入。プレイヤーはボスやエースパイロットと制空権を奪い合って戦い、稼いだお金で自分の戦闘機や傭兵団の力を高め、さらなる激戦区へと挑む。
ゲームには20種類以上の戦闘機、40種類以上の武器が登場。それらを駆使し、機械化された巨大な要塞、巨大レールガンなど戦闘機以外にもさまざまな兵器を相手に戦うことになる。
またダイレクトインプットに対応したフライトスティックとVRHMDに対応。上記の動画を見ても分かるとおり、三半規管を揺さぶられるリアルな空戦が待ち受けている。
美しいグラフィックスの空は、Simul Softwareが開発したリアルタイム天候生成システム「TrueSky」を使用している。
なお本作は2018年に開発初期ビルドの体験版がリリースされているものの、本編リリースに向けて新しい体験版は制作される予定がなく、人的資源が理由で難しいとのこと。ただし公式Discord内でNDA契約を結んでのテストは予定しているそうだ。
2018年にクラウドファンディングで大きな話題となった『Project Wingman』もついに完成が近くなってきた。ゲームの最新情報が知りたい方はラフマーニー氏のTwitterアカウントをフォローするか、Steamでゲームをフォローして欲しい。
ライター/古嶋誉幸