アメリカのゲーム開発会社Roxorが開発した『In The Groove』というダンスゲームを知っているだろうか。『Dance Dance Revolution』(以下、DDR)のフォロワーに当たる作品で、画面の指示に合わせて4方向の矢印を足で踏んで遊ぶリズムゲームだ。
本作ではファンがオリジナル楽曲を製作できるという特徴があるが、その中で7時間もの演奏時間があるというエクストリームすぎる曲をクリアした猛者が現れた。YouTuberのUVCat氏がその激闘の様子をアップロードしている。
『In The Groove』には踏んではいけない「地雷ノーツ」があったり、同時に3つ以上のボタンを押さなければならない譜面が公式にあったりと、本家とはまた異なるエクストリームな譜面が用意されている。最初の『In The Groove』は2004年に稼働したが、今なおコミュニティの活動は活発だ。
その続編『In The Groove 2』の筐体にはUSBメモリを差し込むことができ、譜面だけではなく楽曲すら自由にエディットしたオリジナルの譜面を遊ぶことができる。そもそもゲーム側の譜面に足どころか手も使って複数のノートを踏むような曲が収録されているということで、ファンが製作したオリジナル楽曲にもかなり無茶なものがある。
そんな無茶を極めたカスタム譜面のひとつが「XS Project Collection Full」だ。曲の演奏時間はなんと約7時間。譜面自体もけっして簡単なものではない。
ノーツ数は全部で20万個を超えており、Fantasticだけでも約14万ノーツと最終スコアは評価に食い込むほどのノーツ数を記録している。UVCat氏はできるだけ省エネでクリアしようとしている印象を受けるが、7時間ぶっ続け・立ちっぱなしで集中し続けるには、できるだけ無駄な力を省かなければならないのは容易に想像できる。
この楽曲はファンが運営する大会のひとつ「Stamina RPG 3」(公式サイト)で製作されたもので、専用のイベント楽曲とクエストが用意されており、指定された方法で楽曲をクリアすると経験値やゴールドが得られるRPG風の挑戦が待っている。
「Stamina RPG 3」公式サイトの「ほぼ誰もクリアできないほど挑戦的」という文言のとおり「XS Project Collection Full」だけでもかなり無茶な難度であり、さらにひとりのプレイヤーがすべてのクエストをクリアしたことはないのだという。
「XS Project Collection Full」を含め、挑戦楽曲は「Stamina RPG 3」公式サイトからダウンロードできる。プレイできる環境があるという方は、挑戦してみてはいかがだろうか。
ライター/古嶋誉幸