アトラスは11月28日に「『十三機兵防衛圏』1周年記念生放送」を実施した。番組では、2019年11月28日に発売された『十三機兵防衛圏』から1周年を記念し、ゲームの登場キャラクターを演じた声優陣が思い出に華を咲かせた。
本日は『十三機兵防衛圏』の発売1周年記念日です! 発売以来、たくさんのご声援ありがとうございます。
— アトラス公式アカウント (@Atlus_jp) November 27, 2020
本日19時30分からは生放送ですので、皆さんと一緒に1周年をお祝いしたいと思います!
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番組に出演したゲストは比治山隆俊を演じた石井隆之さん、南奈津乃を演じた佐倉薫さん、沖野司を演じた田村睦心さん、郷登蓮也を演じた福山潤さんが出演。またMCには『ペルソナ5』で東郷一二三を演じたアトラスにゆかりがある磯村知美さんが担当した。
『十三機兵防衛圏』の受賞・選出歴
番組冒頭では、『十三機兵防衛圏』の受賞・選出歴を紹介。星雲賞「メディア部門」参考候補作、日本ゲーム大賞2020「年間作品部門 優秀賞」、The Game Awards 2020の「Best Narrative部門」ノミネート(結果発表は12月11日)などなど、華々しい経歴を紹介し、改めて評価・支持をしてくれたユーザーに改めて感謝した。
キャストのお気に入りシーン
最初のコーナーは、キャストのお気に入りシーンを語る「『十三機兵防衛圏』愛好編」。キャストがそれぞれ選んだお気に入りのシーンを存分に語った。
佐倉薫さんが選んだお気に入りシーンは「奈津乃が由貴ちゃんと学校で再会するシーン」(No.082 なっちゃんとユキちゃん)。由貴は奈津乃としゃべるときだけ声が優しくなると解説した。
福山潤さんが選んだのは「郷登がスタイリッシュにタクシーを停めるシーン」(No.258 敷島は当てにならない)。郷登の野暮ったい歩き方に注目しつつ、そこからスタイリッシュにタクシーを停める動作はスタジオの笑いを誘った。
石井隆之さんが選んだのは「嫉妬で狂った比治山くんが緒方くんを殴り倒すシーン」(No.165 恋敵現る!?)。プロローグの台本の収録では比治山は実直な兄貴キャラとしてプロフィールが書かれていたが、どんどんユニークなキャラになり、石井さんはこのシーンで笑ってしまったという。
最後に田村睦心さんが選んだお気に入りのシーンは「2188年の沖野と比治山のシーン」(No.186 皆を守るための人生たれ)。声を収録しているとき、比治山と緒方がいい関係になってきたので「この二人はできているんですか?」と聞いたが、スタッフは呆気にとられたような反応をしたという。勘違いかと思って、次の収録の台本を渡されると完全に二人が愛し合う関係になっており驚いたという。
『十三機兵防衛圏』は時系列が入り組んだ作品だが、声の収録は何段階かに分かれており、中には福山さんのように時系列がバラバラに収録した人もいたという。
キャラクター投票の結果
続いてのコーナーはユーザーによるキャラクター投票の結果が発表。「好きなキャラクター ベスト10」の結果は1位 東雲諒子、2位 比治山隆俊、3位 南奈津乃、4位 沖野司、5位 薬師寺恵、6位 三浦慶太郎、7位 冬坂五百里、8位 東雲諒子、9位 鞍部十郎、10位 如月兎美となった。
「好きな機動マーカー位置ベスト5」は、1位 冬坂五百里(右足の太もも)、2位 東雲諒子(左足のぐくらはぎ付近)、3位 鞍部十郎(右手の甲)、4位 緒方稔二(右足のくるぶし)、5位 薬師寺恵(お腹)という結果になった。
「好きなシーン・セリフ」のコーナー
続いて、好きなシーン・セリフのコーナーでは、抜粋したシーンの中から気になったシーンをキャストがピックアップ。
福山さんは郷登蓮也の異彩を放っている場面として、「千尋に園児服を用意した郷登が”お気に召しませんか?”と言うシーン」を選出。郷登らしく、園児服を用意したことを理路整然と説明する、ゲームを屈指のシュールなシーンといえよう。
福山さんいわく、これは郷登の趣味ではなく、千尋に園児服の格好をさせることによって、郷登が精神的に優位に立とうとしているのではないかと分析。思わず笑ってしまうシーンだが、郷登の心理を分析したうえで真剣に演じたという。
沖野司に関するに好きなシーンでは、田村さんは「比治山が椅子に拘束されて、沖野にめちゃくちゃにされてるシーン」を振り返りかえった。田村さんは演じていて、わくわくしたという。
一方で比治山を演じた石井さんは、「エッチに真剣に」演じたところ喘ぎすぎてNGが出たという。
南奈津乃に関する好きなシーンでは、佐倉さんは「女子トイレに閉じこもっておびえているシーン」をピックアップ。SEがない状態で収録したが、実際のゲームでは思ったより激しいSEがついて驚いたという。
緊迫するシーンだが、南奈津乃がいる個室がたまたま壊れなくてよかったと語った。
比治山隆俊に関する好きなシーンでは、石井さんは「焼きそばパンの君…のシーン」を選出。食べるときの咀嚼音を意識して入れたという。
なお英語版では「Yakisoba Pan」となっており、咀嚼音がかなり激しくなっていることが紹介された。
設定資料集、公式脚本集をはじめ新グッズが続々登場
続いての告知コーナーでは、『十三機兵防衛圏』に関連するグッズやイベントの情報を告知した。
設定資料集「十三機兵防衛圏 公式保存記録:Double Helix」と「十三機兵防衛圏 公式脚本集:Double Strand」は1周年記念日である11月28日に発売済み。価格はそれぞれ税別3500円。アトラスDショップ限定では、この2冊をセットにして、A2タペストリーを加えてBOXに封入した「ebtenDXパック」が税別9500円で発売中だ。
また2021年の1月から2月にかけて「1周年アクリルキーホルダー」、「キャラファイングラフ」、「キャウラファインボード」、「アクリルスタンドキーホルダー」が発売予定。アトラスDショップで予約受付中となっている。
アパレル情報では、「十三機兵防衛圏 パーカー」(税別8500円)、「十三機兵防衛圏 Tシャツ(しっぽ)」(税別5000円)、「十三機兵防衛圏 Tシャツ(START)」(税別5000円)、「十三機兵防衛圏 マスク」(税別1200円)、「十三機兵防衛圏 ダイカットタオル」(税別800円)がそれぞれ12月上旬に発売予定となっている。
ほかにも12月には「ねんどろいど 冬坂五百里」(税別5000円)が発売予定。フィギュアでは発売時期未定だが「ARTFX J 南奈津乃」(価格未定)で製作中。また「1/4スケール PVC塗装済み完成品 南奈津乃」(税別27000円)が、2021年8月に発売を予定している。
1周年記念グッズとして、2021年6月に「十三機兵防衛圏 1周年 腕時計」(税別16800円)と「十三機兵防衛圏 1周年 バックパック」(税込み15800円)が発売予定。時計はメンズサイズだが、女性にも大き目のサイズの腕時計として使って欲しいとのこと。
イベントの告知として、「十三機兵防衛圏 カプコンカフェコラボ第2弾」が2020年12月23日まで開催中。豊富なメニューや限定グッズが販売しているので、足を運んでみて欲しい。
また12月8日発売の「月刊ブシロード2021年1月号」より、『十三機兵防衛圏』のコミカライズ『よんこま十三機兵防衛圏!! ~こちらセクターX~』が連載スタート。コミカルではちゃめちゃな13人の日常が描かれるという。
「十三機兵防衛圏 モニターヘッドフォン」(税別10800円)、「十三機兵防衛圏 スタンド」(税別5800円)が発売予定であることも発表された。受注締め切りが2021年1月11日、お届け予定が2021年3月中旬となっている。
このほかにもHobby JAPAN、AMNIBUS、豆魚雷より、グッズが展開予定なのでチェックしてみて欲しい。
リミックスアルバムが2021年2月27日に発売決定
続いての音楽編のコーナーでは、因幡深雪の歌唱部分を担当する伊藤フウさん、作曲家の工藤吉三さん、金田充弘さんによるライブも披露された。
そしてベイシスケイプによる音楽アルバム『十三機兵防衛圏 Remix & Arrange Album -The Branched-』が発売決定。本編とは別のありえたかもしれない「分岐」をコンセプトにしたアレンジ&リミックスしたものとなっている。税込2750円で、同日デジタル配信予定だ。
最後にユーザーから頂いたコメントやイラストを使ったお祝いムービーが流れた。それぞれのイラストやメッセージは紹介された後、最後にはそれが集まり「十三機兵防衛圏 1st Anniversary Celebration」を文字を形作った。
『十三機兵防衛圏』1周年記念生放送、放送終了しました。ご覧頂いた皆さま、ご出演頂いた皆さま、ありがとうございました!!!
— アトラス公式アカウント (@Atlus_jp) November 28, 2020
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ライター/福山幸司