個人ゲーム開発者のSteb氏が、巨大な海洋生物と戦う船乗りアクションゲーム『What Lives Below』のプロトタイプをリリースした。海外メディアAlphaBeta Gamerが報じている。価格は無料。4体の巨大生物と戦える、充実の内容となっている。
インターフェースは英語だが、ストーリーの長文読解は必要ない。「E」キーでインタラクトする、銛を構えるには「2」キーを押すといった説明が英語で理解できれば十分だ。
『What Lives Below』は、たったひとりで船に乗り、巨大な生物と戦う海洋アクションゲーム。敵はクジラやタコ、ウミガメなどが神話のような能力を得た強敵だ。対するプレイヤーが使えるものは銛と小さな船のみ。モンスターに比べれば爪楊枝のようなサイズの銛を何度もたたき込み、仕留めなければならない。
広い海で頼りになるのは、心許ない小さな船だけだ。船の操縦は簡単で、WASDで自由に操作できる。また、スロットルを入れたまま操縦を離れると、船はプレイヤーが操作しなくてもそのまま直進し続ける。船にはレーダーが取り付けられており、それを頼りに海の上で獲物を探そう。
戦闘が近づくと海は荒れ、船は跳ね回る。凪いだ海では簡単だった操縦は難度を増し、銛を投げるのも困難になっていく。
巨大生物たちの動きは素早く、倒し方や攻撃方法も異なる。シフトキーを押せば時間の流れを一時的に遅くできるので、上手く利用しよう。
プレイヤーにヒットポイントはないが、敵の攻撃を受けると船は徐々に傷ついていく。プレイヤーが修理しなければそのまま沈んでしまう。モンスターを攻撃するためにデッキで銛を構え、攻撃をかわすために操縦室に駆け込んだり、ダメージを受けたら修理したりと、戦闘中はかなり忙しい。
開発から8ヶ月でプロトタイプのリリースにこぎ着けたというが、現時点でもかなり遊べるものになっている。モンスターの大きさは迫力があり、出会ったときは「こんな化け物に勝てるのか?」と否が応でも思わせられる。戦闘が激化するとさらに強力な攻撃を繰り出してきて、絶望的な戦力差を実感させられるはずだ。
戦闘自体は怖いが、必殺の銛がヒットすれば一瞬スローモーションになり、モンスターを仕留める手応えを強く感じることもできる。
たったひとりで操船から戦闘までやらなければならないという設定もかなり良い味を出しており、戦闘中はデッキと操縦席を何度も往復することになる。船は自動で前進だけはできるが、細かい操作はプレイヤーがしなければならない。攻撃するか、操縦するか、修理するか。戦闘では何度も悩まされた。
プロトタイプの時点で将来が大いに楽しみになる『What Lives Below』は、かなりおすすめのゲームだ。3Dゲームが動くPCをお持ちなら、避けて通る手はない。是非プレイしてみて欲しい。