北欧神話とヴァイキングをテーマにしたバイキングサバイバルゲームとして、発売から1週間も経過せずに200万本セールスを達成した『Valheim』(参考記事)。建築や船・装備のクラフト、神話上の生物や神々との戦いを楽しめる人気の同作にて、宇宙を目指すプレイヤーたちが登場し話題となっている。
現実世界で高性能なNASAの火星探査車「パーシビアランス」がついに地表にたどり着いた一方で、本作での挑戦に必要な装備はロープのついた銛「Abyssal harpoon」と適度なスロープのみ。バイキングらしい豪快な方法の打ち上げだ。
バイキングたちが空を飛べることに気づいたのは先週のことだという。ロープのついた銛「Abyssal harpoon」は、銛の部分を対象に当てるとロープでプレイヤーとつなげられる。ロープはプレイヤーと対象が離れすぎると引っ張られるようになっている。この能力を利用して、パチンコの要領でバイキングを空の彼方に飛ばすのだ。
「バイキング宇宙計画」はすぐさま他のバイキングたちにも広まった。さらに遠く高く目指すバイキングの試みは続き、ドアとスロープを利用して発射台を作るプレイヤーも登場。バイキング宇宙計画は、地上に落下して死亡するバイキングの尊い犠牲を払いながら進歩している。
Viking Space Program
byu/KingKongBunde invalheim
Viking Space Program Progress
byu/NeomuSarang invalheim
一部のバイキングは、海上に向かって射出すればバイキングが死なないことを発見。より人道的な宇宙開発を進めている。下記の動画では海に向かって射出しているほか、はじめから高台で打ち上げることでさらなる高度を稼ごうとしているようだ。ロケットの打ち上げはロケーションも重要なのは現実と変わらない。
ここまで書いたが、バイキング宇宙計画は宇宙を目指すというより遠くに素早くバイキングを運べることが重要になりそうだ。うまく発射台を作れば、離れた場所から素早く物資を運ぶこともできるかもしれない。
余談だが、1970年代にNASAが行った火星探査計画も「バイキング計画」だった。この計画では火星探査機バイキング1号とバイキング2号を見事に火星の地表へと送り込んだ。バイキング宇宙計画でプレイヤーたちはバイキングをどこに運ぶのだろうか。
ライター/古嶋誉幸