イギリスに拠点を置くスタートアップ企業Abstract Foundryは、パネルに配列されたLEDライトとさまざまなセンサやマイク、スピーカーを搭載できる正方形のデバイス「LumiCube」のクラウドファンディングを開始した。すでに目標金額は突破しており、記事執筆時点での残り期間は39日。その風貌はまさに「ゲーミングキューブ」といえる。
Raspberry Piで制御するため、別途Raspberry Pi 3か4が必要となる。持っていない場合は、「LumiCube」に同梱するアドオンもある。
3つのLEDスクリーンとスピーカー、マイクがついた最小構成の「LumiCube」は90ポンド(約1万3600円)から。温度計や湿度計、気圧計を追加するインタラクティブアドオンや、320×240の2インチスクリーンなどを追加するスクリーンアドオンなど、別途機能を追加することが可能だ。
「LumiCube」は、前面に3枚のLEDライトを搭載したパネルを配置したキューブ型のスマート製品。1枚のパネルには64個のLEDライトが据え付けられており、合計は192個のLEDが光り輝く。背面には各種センサやRaspberry Piの入出力ポートが取り付けられているため、前面よりは見栄えがしない。基本的には前面を見せたままで遊ぶデバイスだ。
Raspberry Piを使ってさまざまなプログラムが実行可能。前述の通り、気温や気圧計、タッチセンサなどを組み込むことで部屋の状態を記録したり、それに応じたプログラミングをすることもできる。
プログラム次第でさまざまなことができるが、電話、目覚まし時計、音声起動のホームアシスタントといった利用方法が想定できる。Raspberry Piのモデルによりインターネットへの接続も可能なため、英文でトラフィックリポートやショートメッセージの表示などもできる。
本製品はRaspberry Piのファンやプログラミングを学ぶ人、ソフトウェア開発者などテクノロジーに興味のある多くの人向けの製品だとされている。無数のプリセットが用意されておりコーディングは不要だが、Pythonを使ってのプログラミングもできる。製品を買うと組み込みアプリのいくつかをガイドするブックレットも付属。この製品でプログラミングを学ぶのも面白いだろう。
さまざまな使用例がKickstarterのサイトに掲載されているので、どんなことができるか気になる方はそちらも参考にしてほしい。
「LumiCube」は現在クラウドファンディングが進行中。今後はサーボモーターを組み込むサーボモジュールや、距離計モジュールなど新しい製品も開発予定だという。