アメリカのゲーム開発会社Truant Pixelは、1980年代後期のアニメに強く影響を受けたVRゲーム『RUNNER』を発表した。価格や発売時期は未定だが、対応プラットフォームにPlayStation VR2(次世代PSVR)とそのほかのVRプラットフォームが挙げられている。
『RUNNER』はバイクに乗ってサイバーパンクな街を走り回り、敵と戦う一人称視点シューティングだ。『アキラ』、『攻殻機動隊』、『機動警察パトレイバー』、そして『バブルガムクライシス』などの1980年代後期のアニメから影響を受けているという。『攻殻機動隊』のアニメ映画は1995年公開だが、アートスタイルなどから「それっぽい」感じは伝わってくるはずだ。
ゲームの発表に合わせて、Truant Pixelはゲーム雑誌風のプレスキットを製作。日本人から見ると往年のアニメ雑誌を感じさせるデザインとなっている。こちらは開発者のTwitterアカウントからすべて閲覧可能だ。
We continue with this incredible key art by @i_s_e_b , highlighting our main character. The Shima is the 'default' bike in runner, but it's *not* the only ride you'll have the chance to use in the game . . . 5/12 pic.twitter.com/VjEj98YOpX
— RUNNER (@runner_vr) April 6, 2021
※Truant Pixelが投稿した『RUNNER』のゲーム雑誌風のプレスキット
プレイヤーは採掘コロニーmoon N-351で違法な運び屋を営むミナとなり、警察や軍隊などの追っ手をかいくぐりながら物を運ぶ。肉体を改造しているミナは、超人的な集中力により時間の流れを遅くする「R.U.S.H.」という能力を持っている。ゲーム中はその能力を使いながら、バイク操作と銃撃を同時に行う。主人公が乗るバイクも『アキラ』や『トロン』の影響が見られる。ゲーム中にさまざまなバイクがアンロックでき、カスタマイズも可能だ。
ゲームは全7面。それぞれが異なるビジュアルデザインとなっており、固有のボスが待ち構えている。マップや敵の登場はランダム生成されるため、プレイごとに異なるゲームプレイとなる。全7面を戦うアーケードモードに加え、敵が無限に湧くサバイバルモードが用意されている。サバイバルモードでは敵のウェーブを乗り越えた数だけ報酬がもらえる。
往年のアニメファンにとっては懐かしいグラフィックやプレスキットなど、アニメ好きの開発者の愛を感じるゲーム『RUNNER』。発売時期は不明だが、ゲームに興味がある方は公式Twitterアカウントをフォローして続報を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸