ニュージーランドに拠点を置くゲームデベロッパーTrigger Happy Interactiveは、サイバーパンク世界で足にチェーンソーをつけた主人公が大暴れするFPS『Turbo Overkill』のSteamストアページをオープンした。発売時期は「SOON」とされている。
『Turbo Overkill』のもっとも特徴的な点は、足に取り付けられたチェーンソーだ。下記の映像はゲームの発表時にリリースされた十数秒の予告トレイラーで、足のチェーンソーで自分のショットガンをソードオフする様子がレトロスタイルのFPSファンの心をつかみ、Twitter上でもひそかに注目を集めていた。
1990年代のFPSをイメージした最新のシューターは、英語圏では「ブーマーシューター」(高齢者シューター、あるいは老害シューターの意)と呼ばれている。定義や解釈はゲームによってさまざまだが、『DOOM』のように敵がスプライト表示の2.5Dだったり、ローポリ3Dだったりすることが多い。そして多くのブーマーシューターは常に走り回り撃ちまくる、ラン・アンド・ガンスタイルのゲームプレイが特徴となっている。
プレイヤーの目的は、二丁拳銃やソードオフ・ショットガン、ガトリングガンなどの強力な武器を手に、時には足のチェーンソーを使って犯罪者たちを肉片に変えること。すべての武器にはセカンダリファイアが設定されており、ガトリングガンには火炎放射器が備え付けられている。ウォールランやジャンプパッド、ダブルジャンプにロケットジャンプなどを駆使して戦場を自在に駆け抜けることができる。立ち止まることはすなわち死を意味する。
ゲームのアートは見ても分かるとおり、さまざまなサイバーパンク作品、ヴェイパーウェイヴ、『アウトラン』から着想を得ているという。ゲームプレイは『DOOM』、『QUAKE』、『Duke Nukem 3D』と往年の名作シューターのフォロワーだ。
[sneak peek intensifies] pic.twitter.com/if4GCE13Bx
— Turbo Overkill (@turbo_overkill) April 3, 2021
For those wonderin how the chainsaw leg works…. pic.twitter.com/644JjM76jz
— Turbo Overkill (@turbo_overkill) April 4, 2021
Smart pistol OP pic.twitter.com/JgcsZp33Dc
— Turbo Overkill (@turbo_overkill) April 5, 2021
なおゲームを開発するwadaholic氏は、『DOOM II』をサバイバルホラーに変えるMod「Total Chaos」を製作したことで有名だ。Mod製作者として名を馳せたあと、ついにスタンドアロンのゲームを作ることになった。公式Twitterアカウントによると、日本時間の4月8日午前7時に5分間のゲームプレイ映像が公開されるとのこと。
【更新 2021/4/8 9:40】 5分間のゲームプレイ映像が公開されたので記事内に追加。
古き良き時代のFPSを現代によみがえらせ、足にチェーンソーをくっつけた暴力的FPS『Turbo Overkill』は現在開発中。ゲームに興味があればDiscordサーバーに参加したり、Steamのウィッシュリストにゲームを登録して続報を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸