SFでもっとも権威ある「ネビュラ賞」のゲームライティング部門、今年は『Hades』が受賞。オリュンポスの神々の手を借りて冥王の魔の手から逃れるローグライク・ダンジョンアドベンチャー

 アメリカSFファンタジー作家協会は、第56回ネビュラ賞のゲームライティング部門をSupergiant Gamesのローグライク・ダンジョンアドベンチャー『Hades』が受賞したと発表した。

 ノミネートと受賞作は以下のとおり。

・『Blaseball』 Stephen Bell、Joel Clark、Sam Rosenthal (The Game Band)
・★受賞『Hades』 Greg Kasavin (Supergiant)
・『Kentucky Route Zero』 Jake Elliott (Cardboard Computer)
・『The Luminous Underground』 Phoebe Barton (Choice of Games)
・『Scents & Semiosis』 Sam Kabo Ashwell、Cat Manning、Caleb Wilson、Yoon Ha Lee (Self)
・『Spiritfarer』 Nicolas Guérin、Maxime Monast、Alex Tommi-Morin (Thunder Lotus Games)

 ネビュラ賞は、作家、編集者、評論家などで構成されるアメリカSFファンタジー作家協会の会員の投票で受賞作品が決定される賞。SFとファンタジー作品が対象だが、とくにSFの分野ではもっとも権威のある賞といわれている。SF、ファンタジー関連ではもうひとつ有名な「ヒューゴー賞」が、読者やファンの投票の趣きが強いのに対して、ネビュラ賞は業界関係者の投票である点が特徴だ。

 ゲームライティング賞は2019年より実施しており、ビデオゲーム、テーブルトークRPG、インタラクティブな小説や映像、ゲームツールキットが選考対象に含まれる。またアメリカで英語にてリリースした作品に限られる。

 
(画像はTwitterより)
(画像は注目のインディーゲーム12本を紹介。「Indie World 2021.4.15」を公開しました。 | トピックス | Nintendoより)
(画像はSteam『Hades』より)
(画像はSteam『Hades』より)

 今回、受賞を果たした『Hades』はギリシャ神話の世界で繰り広げられる、ローグライク・ダンジョンアドベンチャー。クォータービューで展開されるハイテンポな2Dアクションが特徴で、挑戦するたびにダンジョンの構造、手に入る報酬、出現するモンスターなどはランダムに変化する。

 本作はストーリーも高く評価されている。主人公は地獄の世界を支配する冥界の神ハデスを父に持つ不死身の王子ザグレウス。このザグレウスは悪名高き父親から逃れるため、地獄からの脱出を試みるが、ハデスの刺客たちが行く手を阻む。道中はオリュンポスの神々と出会うことになり、ザグレウスとハデスの親子喧嘩など、キャラクター同士の掛け合いがユーモラスな掛け合いも見られる点が特徴だ。

 日本語版『Hades』は、Steamにてプレビュー版が先行して配信中。そして6月24日(木)にPC(Steam、Epic Games Store)とNintendo Switchにて、正式版がリリース予定だ。『Undertale』のローカライズを手掛けたことで知られるハチノヨンが翻訳を手掛けているので、翻訳には期待ができそうだ。

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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