アンディーメンテは、同サークルが開発を手がけるSFレストラン経営シミュレーションゲーム『World End Diner』の早期アクセス版を6月19日(土)にリリースした。
『World End Diner』は、人類滅亡後の島を舞台にアメリカン風のダイナーを営むシミュレーションゲーム。プレイヤーは地球最後のクッキングロボットとなり、生き残った動物や壊れかけのロボットたちに向けてかつての人類が遺したレシピを元にさまざまな料理をふるまう。
本作を手がけるアンディーメンテは1997年の発足以来、フリーゲームを中心に200本以上の作品をリリースしてきた老舗サークル。主催者のジスカルド氏は小説家やボカロPなどの多彩な顔を持ち、別名義の泉和良氏として執筆したデビュー作『エレGY』で「第二回講談社BOX新人賞・流水大賞」を受賞している。
ときにSF的な世界観を背景としながら、どこか抜けた雰囲気のある独特なユーモアセンスは本作『World End Diner』でも健在で、UIのテキストが示す何気ない一言にすら思わずクスリとさせられてしまう。
ゲームの楽しさをシステムに詰め込んだかのような本作では、ハンバーガーやオニオンリング、ベーコンスクランブルエッグといった定番のアメリカンフードをはじめ、さまざまなアイテムの作成が可能。レストランの評判とともにレベルが上がると農業やクラフト、錬金術などの豊富なスキルもアンロックできる。そうした数々のスキルを駆使して店の拡張や島の探索を進めていくうちに、この地球で過去に起きた出来事がしだいに明らかになっていくという寸法だ。
約1年の販売期間を予定している早期アクセス版には、基本システムをはじめクエスト要素など多くの機能が実装されており、ユーザーのフィードバックを積極的に取り入れながらアップデートが重ねられている。大人のまねをしてコーヒーを頼んでいたアライグマの赤ちゃんが、母親に叱られたためオーダーをしなくなるといったウィットに富んだキャラクター修正からも目が離せない。
『World End Diner』の早期アクセス版はSteamにてリリース中。価格は1520円(税込)で、詳細な発売時期や価格は未定だが、正式リリースの際には値上がりが予想されると伝えられている。
ライター/dashimaru