本日10月2日(土)、東京ゲームショウ 2021 オンラインにて日本ゲーム大賞2021、年間作品部門の受賞作発表イベントが行われた。大賞は『Ghost of Tsushima』と『モンスターハンターライズ』のダブル受賞となった。
今回発表された受賞作品は以下の通り。
■大賞
年間を代表するにふさわしい最高の総合的評価を得た作品『Ghost of Tsushima』(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
『モンスターハンターライズ』(カプコン)■優秀賞
年間を代表するにふさわしい高い評価を得た作品『バイオハザード RE:3』(カプコン)
『ファイナルファンタジーVII リメイク』(スクウェア・エニックス)
『The Last of Us Part II』(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
『Ghost of Tsushima』(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
『原神』(miHoYo)
『天穂のサクナヒメ』(マーベラス)
『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』(コナミデジタルエンタテインメント)
『バディミッション BOND』(任天堂)
『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)
『モンスターハンターライズ』(カプコン)■経済産業大臣賞
ゲーム産業の発展に寄与された人物及び、制作チームなどの団体を対象に選考シブサワ・コウ氏
■グローバル賞
海外市場において、最も高い評価を得た作品日本作品部門『あつまれ どうぶつの森』(任天堂)
海外作品部門『コール オブデューティ ブラックオプス コールドウォー』(ACTIVISION/Treyarch;Raven Software)■ベストセールス賞
『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』(コナミデジタルエンタテインメント)
今年6月までで300万本(国内)■ゲームデザイナーズ大賞
『マリオカート ライブ ホームサーキット』(任天堂)
日本ゲーム大賞は、ゲームデザインやプログラミングなど5つの項目に加え、ユーザー評価として一般投票の集計結果と販売本数を考慮して審議されている。審査は「日本ゲーム大賞選考委員会」によるもので、年間を代表するにふさわしい最高の総合的評価を得た作品が「大賞」を受賞することになる。
今年度は2020年4月1日から2021年3月31日の間に日本国内でリリースされた全作品が、選考の対象となる。
みごと大賞に輝いたのは『Ghost of Tsushima』と『モンスターハンターライズ』の2作品。2014年以来のダブル受賞となった。
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『Ghost of Tsushima』は日本の対馬を舞台に、元寇の混乱の中で武士の「誉」を描いた作品。美しいグラフィックで描かれた日本の風景や、壮大なストーリー、多彩なアクションなどが高く評価された。配信内では「風」や「狐」によるナビゲートシステムにも言及され、作品の雰囲気を損なわないための工夫が賞賛されていた。
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『モンスターハンターライズ』はシリーズファンの期待に見事にこたえた作品として紹介された。プレイヤーの視点から見たゲームの快適さや、新たに取り入れられたアクションの爽快さが多くの好評を得た。
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ほか、『ファイナルファンタジーVII リメイク』や『バディミッション BOND』などのタイトルが優秀賞として発表された。
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同放送内では、ゲームデザイナーズ大賞も発表。こちらは日本を代表するトップクリエイターが、プロの視点から「創造性」や「斬新性」を基準に評価し、最も優れた作品をひとつ選出する。歴代受賞作品には『Baba Is You』、『ASTRO BOT』、『INSIDE』、『Life Is Strange』などのタイトルが挙げられる。
なお、今年度は2020年4月1日から2021年3月末までにリリースされたタイトルが対象となる。
選考はクリエイターによる審査会を設置して行われる。審査対象作品に対し、各審査員が持ち点10点によって作品を評価。ポイントの集計結果によって受賞作品を選出するといった形がとられている。
今年度の審査員は、飯田和敏氏、イシイジロウ氏、小川陽二郎氏、神谷英樹氏、小高和剛氏、桜井政博氏、巧舟氏、外山圭一郎氏、ヨコオタロウ氏の9名となる。審査員長は、昨年までに引き続き桜井政博氏となった。
ゲームデザイナーズ大賞を受賞したタイトルは『マリオカート ライブ ホームサーキット』AR技術を利用した、現実のラジコンカーを用いる新たな『マリオカート』だ。
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プレイヤー自らが自由にコースを作ることができる機能に注目され、ゲームとトイ、両方の特徴を兼ね備えたコンテンツとして高く評価された。
配信では審査員長の桜井氏が試遊する様子も放送され、会議室に作られたサーキットでNPCとのレースをする様子を見ることができた。
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桜井氏によれば、『マリオカート ライブ ホームサーキット』は審査員メンバーの中でも盲点の作品だったとのこと。そのうえで「斬新なタイトルでも人に知られなければ票は上がらない」という旨のコメントをよせた。
また、単なる人気賞とは異なる価値観を大事にする賞として「ゲームデザイナーズ」賞を今後も頑張っていく、という意志を明らかにした。