アクションRPG『ウィッチャー3 ワイルドハント』のディレクターを務め、2021年にCD Projekt Redを退社したゲームクリエイターのKonrad Tomaszkiewicz氏は日本時間2月16日（水）深夜、自身が代表を務める新スタジオ「Rebel Wolves」の設立を発表した。GamesRadar+やThe Vergeなどの海外メディアが本発表を報じている。
Tomaszkiewicz氏は2004年にCD Projektに入社して『ウィッチャー』シリーズのメイン三部作へ携わったほか、2020年12月に発売された『サイバーパンク2077』でも副ゲームディレクターと制作の責任者を務めていた。しかし、CD Projektは2021年に海外ソーシャルニュースサイト「Reddit」上で発生した内部事情の告発を発端として、職場でのいじめに関する調査を実施。海外メディアEurogamerの報道によると結果は無実であったが、Tomaszkiewicz氏は海外メディアBloombergのメールインタビューに対して「取締役会の決定でCD Projekt Redを退社した」事実を明らかにしている。
新スタジオは『ウィッチャー3 ワイルドハント』でアートディレクターを務めたBartłomiej Gaweł氏や脚本家のJakub Szamałek氏、アニメーションディレクターのTamara Zawada氏などCD Projekt Redの元スタッフらを中心に構成されているという。また、報道によると本スタジオはダークファンタジー調のストーリーに焦点を当てた大型のオープンワールドRPGをPC、PS5、Xbox Series X|S向けに制作中。2025年の発売を目指しており、開発にはEpic Games社による最新のゲームエンジン「Unreal Engine 5」を採用しているという。
また、Tomaszkiewicz氏は今後、数ヶ月のうちに約80人の規模を目指してスタッフ採用やビジネスパートナーの募集を実施していく今後の展開や、「常にチームを第一に考えながら同じ目標へ向かう」スタジオの構想も示しているようだ。作品の続報はまだまだ先になりそうだが、まずは新たな旅出を祝福しつつ動向を見守りたい。
