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『ファイナルファンタジー6』のピクセルリマスター版が発売開始。蒸気機関が発達した機械文明の世界で「帝国」との戦いを描く群像劇。スーパーファミコン最後のFFがリマスターされて登場

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 スクウェア・エニックスは、ピクセルリマスター版『ファイナルファンタジー6』を発売開始した。

 対象プラットフォームはAndroid、iOS、PC(Steam、Amazon)。価格は税込2200円。Steam版では3月11日まで税込1760円(20%オフ)のセールを実施している。

 ピクセルリマスター版『ファイナルファンタジー6』は、1994年に発売されたオリジナル版『ファイナルファンタジー6』をベースに新たに2DリマスターとしてHDに対応して開発された作品だ。

魔大戦
すべてを焼きつくした、その戦いが
終わった時、世界から
「魔法」という力が消え去った

そして1000年…
鉄、火薬、蒸気機関
人々は機械の力を使い、世界を
よみがえらせた

今またここに、伝説となった
「魔法」の力を復活させ
その巨大な武力によって
世界を支配しようとする者がいる…

人はまた
そのあやまちを
くり返そうとしているのか…

 ゲームは蒸気が主軸となった。現在でいうところのスチームパンク的な世界観で、世界の支配をたくらむ「ガストラ帝国」に立ち向かう主人公たちが描かれている。

 本作の特徴として群像劇となっており、物語は幻獣を扱う少女「ティナ」から始まるものの、特定のひとりの主人公は存在していない。

 反帝国組織「リターナー」に属する自称トレジャーハンター「ロック」や、フィガロ王国の国王「エドガー」、その弟で格闘家の「マッシュ」などさまざまなキャラクターの視点を通して、運命が交錯していく。

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(画像はSteam:FINAL FANTASY VIより)
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(画像はSteam:FINAL FANTASY VIより)
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(画像はSteam:FINAL FANTASY VIより)
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(画像はSteam:FINAL FANTASY VIより)

 語り草にもなっている波乱に満ちた展開や、アビリティや魔法、召喚などを習得する「魔石システム」の奥深さによって日本のみならず海外でも人気の作品であり、ナンバリングタイトルとしてはスーパーファミコン最後の『ファイナルファンタジー』となった記念すべきタイトルだ。

 今回のピクセルリマスター版では、グラフィックがHDに対応して色鮮やかになっただけでなく、改良されたUIやオートバトル、モンスター図鑑やイラストギャラリー、サウンドプレイヤーなどが搭載されている。

 音楽は作曲者・植松伸夫氏の完全監修のもと美しくアレンジされており、さらに劇中のオペラシーンを新たな演出で表現。歌唱を加えた楽曲を新規収録されており、臨場感の増した劇中劇が楽しむことができるという。

 ピクセルリマスター版『ファイナルファンタジー6』は本日、発売開始だ。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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