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外山圭一郎氏の新作ホラー『野狗子: Slitterhead』は「『SIREN』のコンセプトを再解釈」したのが起点、Bokeh Game Studioの新作について語るインタビュー動画の前編が公開

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 Bokeh Game Studioは、同社のデビュー作となるホラーゲーム『野狗子: Slitterhead』(野狗子の読みは「やくし」)に関する外山圭一郎氏を始めとした開発陣のインタビュー動画を公開した。

 動画は前編となり、後編が3月4日(金)に配信が予定されている。

 『野狗子: Slitterhead』は、『サイレントヒル』、『SIREN』などで知られるゲームクリエイターの外山圭一郎氏の新作ホラーゲーム。外山氏がソニー・インタラクティブエンタテインメントから退社して、独立した自身のゲームスタジオBokeh Game Studioのデビュー作となる。

 公開されたインタビューでは外山氏以外にも、Bokeh Game Studioのプロデューサー佐藤一信氏、ゲームディレクター大倉純也氏も出演している。最初にインスピレーション元を聞かれるところからはじまっており、それに対して外山氏は「香港という街から受けた熱量、『SIREN』のコンセプトを再解釈していったらどうなるかが起点」と答えている。

 さらに「人を喰うクリーチャー」を考えたときに、これまでに描かれたようなものではなく、変わったパターンを探していたときに「脳を食べる怪物」である中国の妖怪「野狗子(イエゴウズー)」に行き当たったという。本作はそこから構想を膨らませたという。

『野狗子』のインタビュー動画が公開。「『SIREN』のコンセプトを再解釈」など外山氏が語る_001
(画像はYouTube「野狗子: Slitterhead – Teaser Trailer」より)
『野狗子』のインタビュー動画が公開。「『SIREN』のコンセプトを再解釈」など外山氏が語る_002
(画像はYouTube「野狗子: Slitterhead – Teaser Trailer」より)
『野狗子』のインタビュー動画が公開。「『SIREN』のコンセプトを再解釈」など外山氏が語る_003
(画像はYouTube「野狗子: Slitterhead – Teaser Trailer」より)
『野狗子』のインタビュー動画が公開。「『SIREN』のコンセプトを再解釈」など外山氏が語る_004
(画像はYouTube「野狗子: Slitterhead – Teaser Trailer」より)

 また『グラビティデイズ』の開発スタッフが参加していることもあり、ゲームは「三人称視点」であることが明言され、「高低差のあるアクションのノウハウ」が投入されているという。アクションを重視したタイトルになっているようだ。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントのJAPANスタジオの開発状況と比べても、「決断が早くて自由度が圧倒的に高い」としつつも、苦しい判断の責任の重さが自分に伸し掛かってくることを実感しているという。ただしそうした状況も「楽しい」と外山氏は語っている。

 さらに『サイレントヒル』のような「サイコホラー」を手がけないのかと質問があり、外山氏は開発したい意欲はあるとしつつ、もっと予算や開発規模が限られ、個人に集約する形のときにやりたいと返答した。現在はアクションが得意なスタッフが集まっているため、ものの強みを活かすため『野狗子: Slitterhead』を開発しているという。

 動画では他にも多くの質問を受けているので、実際にご覧になってみてはいかがだろうか。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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