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『信長の野望 天下への道』で信長の配下になれなかったので、中国地方でひそかに“光の明智光秀”のプロデュースを始めました

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織田家に入って天下統一を目指したかった。でも入れなかった。

その腹いせに……というわけではないが、筆者はいま、最強の“明智光秀”を育てるべく、彼をプロデュースしている。戦国乱世の中国地方で。

最強の光秀で織田家を正面から蹂躙したら面白いだろうな……。そう思い立った瞬間、彼のプロデュース計画が始まったのである。

プロデュースの場は6月18日に正式サービスが始まった『信長の野望 天下への道』。戦国時代の大名家に属する領主として仲間と共に天下統一を目指すMMOSLGだ。戦いはシーズン制で展開され、各勢力が武家の聖地たる”二条御所”を中心とした領域の支配権をめぐって争うことになる。

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そして、本作の特徴として、武将の育成の幅が広すぎる点があげられる。武将から抽出した戦法(スキル)をふたつも追加で覚えさせることができるという部分が異質だ。

『信長の野望』シリーズにはオリジナルの“登録武将”を作れる機能があったが、限界ギリギリまでMMOSLGで再現しようとしてしまったのかな? という自由度が実現してしまっている。

その結果……うちの光秀はとてつもなく強くなっている。

希代の鉄砲の名手だし、幻術の使い手だし、息をするように知略が繰り出されるので戦場にいるだけで相手方が瓦解して同士討ちが始まる。

表情は余裕に満ち溢れているし、カッコイイし、忠義に熱いし、300年続く天下太平の世を作れる逸材だ

ここまで充実していたら、裏切る未来なんて全然見えない

……ないよね?

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文/囲図囿図囲
編集/竹中プレジデント

※この記事は『信長の野望 天下への道』の魅力をもっと知ってもらいたいグラビティゲームアライズさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


中国地方で“光の明智光秀”のプロデュース開始。ひとりで3人分くらい活躍してるうちの光秀つよすぎ

『信長の野望 天下への道』では6つの大名家による覇権争いが描かれる。

しかし、各勢力には所属できる人数の上限があり、プレイヤー全員が希望する勢力に所属できるわけではない。

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筆者は『太閤立志伝』では木下藤吉郎を選び、『信長の野望』では織田家を選ぶような単純な人間である。それなのに、サーバーオープンに対して半日遅れのスタートだったことが祟ってか、目当ての織田家は満員状態。所属することができなかった。

……というわけで、いま筆者は明智光秀を最強にすべく育てている。これは出鼻をくじかれたがゆえの、織田家への当てこすりという側面もある。(よくよく考えると織田家は別に悪くない)

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実際に触れてみると、本作はGvG(勢力戦)と、その最終目標に向けた導線が綺麗に整えられた遊びやすいゲームだった。10時間ほどプレイして、ただ1点を除けばプレイ面で困った記憶を筆者は持っていない。

そう、1点だけある。武将の育成に関してだけは、かなりのくせ者だと言わざるを得ない

いかにしてか、本作はここだけが異様に尖っており、強力な戦法(スキル)の付け替えが自由にできてしまうという無法っぷりがそこにはあった。

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本作で登場する武将はそれぞれ固有スキルを所持している。どれもこれも、「その武将を象徴する強力なもの」だ。

そこに加えて、他の武将が持つこちらも十分に強力な”伝授戦法”をふたつも追加で装備させることができる。この追加の戦法自体は武将ユニットを消費するが、一度獲得してさえしまえば手元に永久に残る。そして、自由に付け替え可能だ。

”伝授戦法”は、一部を除いてレアリティがR以上の武将が持っており、問答無用で抽出できる。とくにレアリティの高い武将がもつ伝授戦法は、戦闘においてかなり重宝するものが多い

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結果として、猪突猛進の知略の天才とか、忍者で妖術使いとか、スキルの組み合わせをみると設定的に不安になるような武将を生み出すことができる。そして、驚くべきことに、このスキルがデメリットなしで付けはずし自由【※】なのだ。

※レベル上げをした戦法については使用した戦法ポイントの還元率が8割となる。

3つも強力なスキルを持った武将を3人集めて部隊を編成して、しかもその部隊を5つ指揮できて……あまりにも変数が多い。指先ひとつでここまで何もかも変わるゲームに、筆者は今まで出会ったことがない。

これが軍団単位、勢力単位で最終的に大激突するのだ。この仕組み、現時点でもヤバさの片鱗を十分に感じている。おかげで本格的なGvGがどうなってしまうのか、いろいろな意味で楽しみで仕方がない。

そして、この無法システムのおかげで……今、うちの光秀はとてつもなく強い。

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本作の戦闘は部隊単位で行われ、配置できる武将は最大3人となっている。その部隊内の兵種をどうするかはプレイヤーが決めることができ、武将はそれぞれの兵種への異なる適性を持つ。

兵種に関してはじゃんけんなのだが、ふたつの例外があり、拠点に強い代わりに全兵種に対して弱い攻城兵器と、全兵種に強い鉄砲がある。

というわけで鉄砲隊はぜひとも欲しいのだが、適性を持つ武将は限られている。そんななかで、史実でも鉄砲の名手として知られる光秀を本作のガチャである“募集”で引くことができたので、ちょっと育ててみたら……まずこの時点で強かった。

やはり戦国時代における鉄砲はヤバい

この光秀で織田家を正面から蹂躙したら面白いだろうな……。

そう思い立った瞬間、織田家に入れなかった筆者の「光の明智光秀全力」プロデュース計画が始まったわけである。

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SSR武将の”継承戦法”を抽出するのはなかなかさすがに勇気が必要だった。だって、最高レアだし、もったいなくない? っていう。このあたりはプレイヤーの考え方やスタイルが如実に出ると思う。それなりのレアリティの武将の”継承戦法”でも十分に強力なものが存在している。

しかし、結論としては自分は気分よくなれているので、これでよかったと思っている。

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逆に光秀にリソースを割きすぎて、2部隊しかまともに前線で通用しなくなってしまったという体たらくなのだが、それでも攻城戦で上位50%くらいの戦功を上げることはできる。

少なくとも光秀ひとりで3人分くらいの活躍をしてくれている計算だ。強すぎる。

ありがとう、三好伊三。ありがとう、加藤段蔵。(光秀の強化のために使われた武将たち)

しかし、欲望は尽きないものだ。この光秀をさらに強化すべく、筆者はいま”信長の力”を欲するようになっている。信長の持つスキル(魔王怒濤)を継承すると、なんと常時2回攻撃ができるようになるのだ。

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敵陣に裏切りの嵐を巻き起こし、魔王のパワーで2回行動する幻術使いの明智光秀……輝いている。見てみたい。

しかし、信長と光秀が和解して闇のニセ信長を倒す物語も捨てがたい。

目指すは“後方腕組み軍師”。まだ体験できていない本格的なGvG開戦に思いを馳せる

半日遅れでスタートした筆者も、愚直にメインミッションを進めていた結果、前線にはすぐに追いつけた。詳しい部分は後述もするが、本作で初心者がゲームの進行で迷うことはほとんどないと言っていいだろう。

さて、自分の活動領域が前線に届いたからといって、やることが劇的に変わるわけではない。基本は粛々と内政を進めていけばいい

ただ、敵対勢力の支配下にある資源地を横取りしてゆくと、中心にある城への包囲網が強化され、結果として勢力総掛かりの攻城戦を実行できるようになる。ここが本作の大きな特徴にしてひとつの魅力だろう。

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攻城戦イベントが発生すると、対象の拠点に対して自部隊が攻撃を仕掛けられるようになる。

城の耐久力と駐留する将兵を時間以内に倒しきることができれば、その城が自勢力のものとなる。ひとつの攻城戦での働きはランキング化され、勝利した場合活躍に応じた褒章を受け取ることもできる。

勢力内の全員に開始が通知されあらゆるところから将兵が集まるうえに、勢力の勝利条件に直結しているのでまさに本作の花形と言っていいだろう。

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とはいえ、本稿執筆時点の筆者の活動領域は、ちょうど最初の”関所”に差しかかったところで、本格的なGvGはまだ経験できていない。

しかし、本作の占領システムなどを考えると、前線にどれほど近い距離で立ち回るかがプレイスタイルを大別する基準になりそうだ。最前線で敵の主力とバチバチにぶつかるか、その後ろで戦況を見渡し適宜戦線の補強を行うか、その後ろで城攻めの準備のために資源地を抑えるか……。

想像も込みなので、蓋を開けたら実際はとんでもない乱戦ということもあるかもしれない。しかし、こうして未来に起こる戦いに思いを巡らせている時間というのは楽しいものだ。

残念ながら、筆者の個人的な嗜好は「楽しい内政」と「勝てる戦い」に圧倒的比重がある

なので、後方腕組み軍師面で戦場を見渡しつつ、それっぽい雰囲気に浸れる安全な位置で立ち回るというのが現時点で考え得る最高のプランとなっている。

ただし、筆者もプレイヤーギルドである“軍団”に所属しているので、リーダーの指示には喜んで従う。所属する軍団によっては、かなりの資源を追加で獲得することができる。なので、追い出されると非常に困る。

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これからプレイを始める方も、よっぽどのことがなければ軍団には所属しておいたほうがいいかもしれない。

所属していなくても、前線の形を意識していれば不自由することはないと思うが、やはり資源がとにかくおいしい。本作では無理にコミュニケーションをとる必要がないようにシステムも整備されている。リーダーが戦略目標を決めたら出欠確認が発生するので、行ける感じなら行けばいい。

もちろんガチな軍団に所属するのもいいだろうし、ガチな軍団を率いてバリバリ戦働きをするのもいいだろう。本作における戦いとの付き合い方は、GvGが本格化すると今以上に多様なものになると筆者は期待している。

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ライター
ストア派とシカゴ学派の観点から人生をゲームとして生きている。ライターとしてはクラス選択したばかり。esportsは嗜む程度で、ほとんど追う専・観る専。好きなゲームジャンルは、ハクスラ・放置ゲー・宇宙ゲー・工業ゲー。特に、『Factorio』には無上の喜びを感じ、クリアまでに1000時間かかるMODを完遂することが夢。趣味は漫画を読むことと、書籍とゲームを積むこと。3度の飯ほど『弐瓶勉』作品が好き。
Twitter:@abaranche
編集者
美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
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