5月26日(木)、フロム・ソフトウェアの宮崎英高氏のインタビュー記事が「Xbox Wire Japan」にて公開された。
宮崎氏は、フロム・ソフトウェアの代表取締役社長であり『デモンズソウル』や『ダークソウル』シリーズ、直近では『エルデンリング』のディレクターを務めたことで知られる。
今回のインタビューでは『エルデンリング』のゲームデザインや新システム「戦灰」を実装した背景、開発時にインスパイアされたオープンワールドゲームなど、多岐にわたる質問が行われている。その中で「『ELDEN RING』で個人的に好きなボスは誰ですか?」という問いに対し、宮崎氏は「星砕きのラダーン」(以下、ラダーン)の名前を挙げている。
ラダーンは、発売前に公開された映像でも「星砕きの英雄」として紹介されていたキャラクターで、プレイングによるところはあるが、およそゲーム中盤ごろに登場する印象深いボスのひとりだ。
エネミーとしての強力さはもちろん、ストーリー面においても彼の将軍としての器の大きさを感じさせるようなエピソードも多数用意されており、「最強の将軍」と印象付けられている存在である。過去に不具合によって意図しない弱体化が行われしまった際には再強化を望む声も集まるなど、その強さのイメージとともにファンから愛されているキャラクターと言えるだろう。
インタビューの内容によれば、宮崎氏自身もラダーンを「キャラクターとしても魅力的」と称賛。「ラダーン祭り」と呼ばれる多数のNPCを召喚して挑むボス戦のシチュエーションについても、高揚感とともにフロム・ソフトウェアらしい寂しい切なさも感じさせるとして気に入っているようだ。
また、最初に「ラダーン祭り」のアイデアを話したときにはチームの誰もが本気にしてくれなかったという開発秘話もお披露目。ラダーンの次点としては「接ぎ木のゴドリック」と「冒涜の君主、ライカード」の2体が宮崎氏のお気に入りだという。
くわえて、インタビュアーの「敵スパイダーハンド(ユビムシ)を見ないで済む方法はないでしょうか」という質問には「とてもすみません」としたうえで、ユビムシもまたお気に入りのデザインのひとつであると明かした。そのビジュアルが苦手なプレイヤーに向けては「しっかりと見据え、打ち倒すことで克服できたりしないでしょうか」と提案している。
インタビューの最後では『エルデンリング』の大ヒットについて「とても嬉しく、またとても驚いています」とコメント。そのうえでゲーム制作に臨む姿勢に大きな変化はなく、これまでと同じように自分たちが面白いと信じるゲームを作っていく、と心境を語った。
宮崎英高氏の『エルデンリング』に関するインタビューは現在公開中。気になる方はぜひ、Xbox Wire Japanから全文をチェックしていただきたい。