中国・深圳市に拠点を置く周辺機器メーカーの8BitDoは6月15日(水)、身体を動かしづらいゲームユーザーに向けたアクセシビリティ対応コントローラー「Lite SE」を発売すると伝えた。公式オンラインストアにて事前予約の受付を開始している。
Lite SEはNintendo Switch/Androidのほか、Raspberry PiにもBluetooth接続可能な小型コントローラー。本体サイズは縦66mm×横120mm×厚さ26.5mmとなっており、重量は82.65g。USB Type-Cによる接続にも対応している。
LおよびR系統を含むすべてのボタンが本体の表面に搭載されているのが最大の特徴で、ボタンやスティックの操作が通常より少ない力で行える仕様だという。また底面に備えられた広範囲のラバーマットにより、滑り止め対策も強化されている。
本商品の開発には指定難病の一種「脊髄性筋萎縮症」の当事者で、電動車いすを使って生活するスウェーデン在住の少年、オスカー・カールソン君が携わっている。
物理的な制約が存在せず、あらゆることを体験可能なゲームでの遊びを日ごろ楽しんでいるカールソン君は、父親とともにDIYで自身の身体に最適化したコントローラーを制作し、より自由なプレイ環境を模索してきた。
一方で専門的な知識を必要とすることから、試行錯誤し悩んでいた父親が8BitDoに改善のアドバイスを求めたところ、同社の共同設立者でありチーフデザイナーのWeiling Li氏が製品化を提案。カールソン君のフィードバックを元に共同開発を進め、今回の発売へ至った。
カールソン君は「これまではLやRボタンを押せなかったけど、今はできるよ」と発表にあわせて公開された動画内で話している。Lite SEの販売価格は4727円(税込)。執筆時点での発送予定は7月15日(金)以降となっており、日本国内への発送にも対応している。