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『マジック:ザ・ギャザリング』と『指輪物語』コラボセットなど詳細が発表。さらに2023年の展開として、熾烈を極めるファイレクシア軍との戦いやおとぎ話の次元「エルドレイン」、海賊次元「イクサラン」への再訪が明らかに

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 アメリカに拠点を置くウィザーズ・オブ・ザ・コーストは8月19日、同社の展開について説明するウィザーズ・プレゼンツを実施し、同社が提供する人気トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』(以下、マジック)の今後の展開を発表した。

 今回の発表では、『マジック』とほかの作品とのコラボセットとなる「ユニバースビヨンド」シリーズの詳細と、来年30周年を迎えることとなる『マジック』の2023年度のセット展開についての説明が行われた。

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 「ユニバースビヨンド」は、他作品の世界観やキャラクターが『マジック』のカードとなり、マジックの世界を超えて遊ぶことができるコラボ商品だ。これまでには、受注生産商品である「Secret Lair」のシリーズとして、『ストリートファイター』『ストレンジャー・シングス』とのコラボカードなどが発売されている。

 今回の発表では、人気のミニチュアゲーム『Warhammer 40,000』(ウォーハンマー40,000)とのコラボの詳細も公開。4つのコマンダーデッキ(統率者デッキ)に加え、4つの《太陽の指輪》が、人間帝国、ティラニッド、ネクロン、カオスを表す各派閥をテーマにしていることを明らかにした。

 また同時に、各統率者デッキのコレクターズ・エディションのカードには、これまでのマジックのカードにはない、新しいサージ・フォイルの処理が施されていることも明らかになった。

 さらに2023年に発売する、『指輪物語』とのコラボセット『The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth』(英題)についても紹介が行われた。今回の発表では『指輪戦争』の最大の戦いである「ペレンノール野の合戦」の18枚のカードに及ぶ広大なアートワークを公開。本セットは来年末に『マジック』のデジタル版である『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』でもアルケミー・セットとして発売されるとのことだ。

 また、世界最長のSFテレビシリーズであり60年の歴史を持つ『Doctor Who』(ドクター・フー)とのコラボレーションも発表となった。ターディスの次元を楽しめる統率者デッキのほか、コレクター・ブースターと期間限定の受注販売方式をとる「Secret Lair」シリーズでの発売が決定しているとのことだ。

 そして、2023年に発売される『マジック』のスタンダードセットの製品情報についても発表された

 2023年第1四半期には『Phyrexia: All Will Be One』(英題)、第2四半期には『March of the Machine』(英題)、第3四半期には『Wilds of Eldraine』(英題)、第4四半期には、『Lost Caverns of Ixalan』(英題)が発売されるとのこと。

 どうやら、次期新セット『団結のドミナリア』のストーリーで公開されている、機械軍団ファイレクシアとの戦いがしばらく描かれたのち、来年後半にはおとぎ話と騎士の次元「エルドレイン」、海賊と恐竜の次元「イクサラン」へと再訪することになるようだ。

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 またこれに合わせて、今後発売される新セットのアートもいくつか公開された。なお、ここから先に紹介するアートは今後のストーリーのネタバレとなりうる要素を含むので注意されたい。

 まず2022年最後のスタンダードセットとなる『The Brothers’ War』(英題)からは、強大なドラゴン・エンジンと思しきアートや、飛行機械を駆る兵士、アーティファクト・クリーチャーと戦う二人組のキャラクターのアートなどが公開。

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 『Phyrexia: All Will Be One』(英題)からは、ファイレクシアの白の法務官、エリシュ・ノーンの新アートや、5つの太陽を映したファイレクシアンの建造物らしきアートが公開。

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 『March of the Machine』(英題)からは、巨大なエリシュ・ノーンを背後に映し、「テーロス」の兵士と神殿、「ゼンディカー」の面晶体、「神河次元」の建物や侍などが入り混じった場所に立つテフェリーのアートのほか、「ストリクスヘイヴン」で登場した《魂浸し、ダイナ》や「カルドハイム」で登場した《樹の神、エシカ》、《エシカの戦車》などと共に戦うチャンドラのアートが公開。

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 『Wilds of Eldraine』(英題)からは、おとぎ話とアーサー王伝説をモチーフとする次元らしく、茨の森が描かれた土地のアートと、鏡の襟の反射に醜い姿を映す、魔女らしき人物のアートが公開。

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 そして『Lost Caverns of Ixalan』(英題)からは、水の翼を持つマーフォークのアートに加え、怪しげな遺跡で遺物に誘われる人物と、その後ろに隠れる巨大な蜘蛛らしき生物が描かれたアートが公開された。

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 来年にはシリーズ30周年を迎えることとなる『マジック:ザ・ギャザリング』。その勢いは、2023年も迎えてもなお、衰えることはなさそうだ。今後も熱い展開が続いていくことに期待したい。

ライター
85年生まれ。『勇者のくせになまいきだ。』シリーズの代表的プレイヤーとして名を馳せたツルハシの化身。 10代の頃、メックシューターゲーム『ファントムクラッシュ』とその続編『S.L.A.I.』の世界にハマり、 ディスプレイ越しに見た2071年に帰るべく日々を生きる。TCGとボードゲームも好物。
Twitter:@Dump29

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