Ubisoftは1月6日、ベルトスクロールアクションゲーム『Scott Pilgrim vs. The World: The Game – Complete Edition』の配信をSteamにて開始した。価格は通常1980円のところを、67%オフの653円で購入できる期間限定セールを1月20日まで実施している。なお本作は日本語には非対応となっている。
本作は、『うる星やつら』などの日本の漫画や、テレビゲーム作品に多大な影響を受けて描かれたブライアン・リー・オマリー氏によるコメディバトル漫画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』を原作とするゲーム作品だ。
『Scott Pilgrim vs. The World: The Game』はもともと2010年にPS3/Xbox向けに発売された作品で、日本国内でも配信が行われていたものの2014年にライセンス失効のため配信停止され、その後久しくプレイできない状態が続いていた。本作はこれに追加要素を加え、2020年にNintendo Switchなどで復活した完全版のSteam移植版となっている。
物語の舞台はカナダ・トロント。バンドマンの青年スコット・ピルグリムはある時、ラモーナという女性と恋に落ちる。しかし、ラモーナにはかつて付き合っていた7人の邪悪な元カレ軍団が存在しており、彼女と付き合うためにはその全員を倒さなければならないのだった!
本作はレトロゲームの雰囲気を大きく意識した作りとなっており、丁寧に作られたドット絵アニメーションや、チップチューン風の音楽が本作の特徴的な部分のひとつとなっている。
また同時にレトロゲームのパロディ・オマージュネタが豊富にあるのも特徴で、キャラクター選択画面が『スーパーマリオUSA』のそれに酷似していたり、マップ選択画面もどこかで見たようなデザインだったりと、色々とツッコミどころ満載な作りなっている。
本作のゲームシステムは『くにおくん』シリーズの『ダウンタウン熱血物語』を意識したような作りとなっており、パンチやキック、道中に落ちているアイテムや、倒れた敵を武器に敵と戦ってゆき、敵の落としたコインを使って買い物をし、キャラクターを強化しながらゲームを進めていく。
ゲームは最大4人での協力プレイが可能で、本作ではPS3/Xbox360版にはなかったオンライン協力プレイも可能となっている。
使えるキャラクターは原作の主人公スコットと、その元カノでバンドメンバーのキム、同じくバンドメンバーでゲイのスティーブン・スティルズ、現彼女のラモーナに加えて、ラモーナと付き合うためにスコットに振られ復讐鬼と化した元カノのナイブス、スコットのルームメイトでゲイのウォレスの6人から選択できる。
並みいるザコ敵たちや、ステージの最後にボスキャラクターとして待ち受ける7人の元カレ軍団を全員倒して、スコットとラモーナの恋を成就させよう。
ちなみにゲームの道中ではどこかで見覚えのあるような謎のワープゾーンに入ったり、ボスがゲーム中では使えない謎のアイテムを落としたりといった演出があったりするが、こちらはおおむね原作通りの演出となっている。詳しく知りたいという方は原作漫画の日本語版が発売されているので、そちらを参照されたい。
なお本作は、起動にあたってUbisoftのコンパニオンアプリ「Ubisoft Connect」のインストールおよびアカウント作成が必須となっているようだ。ゲームを購入して起動すると、自動的に同アプリのインストールが促される仕組みとなっているため、その点には注意されたい。
『Scott Pilgrim vs. The World: The Game – Complete Edition』は現在Steamにて配信中だ。価格は通常1980円のところを、67%オフの653円で購入できる期間限定セールを1月20日まで実施している。