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実写作品『テトリス』の予告映像をApple TV+が公開。ソビエト生まれの傑作ゲームを世界に広めた人物たちの実話描く、任天堂との交渉シーンでは山内溥による実機プレイ風景も

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 Apple TV+は本日、実写映像作品『テトリス』予告映像を公開した。

 テトリスは1984年に開発されたパズルゲームで、格子状のマスの中で画面上部から降り続ける7種類のブロック「テトリミノ」を回転と移動を駆使して積み上げていく作品だ。エリア内の1~4段の格子が埋まればその段に積まれたブロックが消去され、得点が得られる。逆に、どの段の格子も埋められず隙間のできた状態でブロックが画面上部の規定ラインまで積み上がってしまうとゲームオーバーとなる。

 言わずと知れた落ち物パズルジャンルの元祖で、パズルジャンルどころかデジタルゲーム全体に革新をもたらし、現代もなお楽しまれ続けている。

 そんなテトリスだが、家庭用ゲームとして世に出るのは簡単な事ではなかった。権利関係の複雑さもさることながら、何よりもおおきく立ちはだかったのは「鉄のカーテン」だ。本作の舞台となる1980年代は冷戦の真っ最中。西側の盟主たるアメリカの人間が、東側の旗手であるソ連を相手に交渉することになるのだから、そのハードルの高さは想像するに余りある。「実話に基づく」と冠される本作の予告の中でも、ソ連の覇権に対する強い思いが吐露されていたり、会談の様子が盗聴されていたりといったスパイ映画さながらの映像が、テトリスのテーマソング「コロベイニキ」と80年代の名曲「ファイナル・カウントダウン」のミックスアレンジをバックに映し出されていた。

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(画像はYoutube|テトリス — 公式予告編 | Apple TV+より)

 政治思想や国際情勢によって生じるドラマ、ゲーム開発やその権利を巡る奮闘、そしてなによりもテトリスという世紀の傑作タイトルへの愛。それらが溢れんばかりにつまった映像作品であることが窺える。

 同時に、やはり日本の視点から『テトリス』を見たとき、どうしても気になるのは「任天堂がどのように表現されるのか」だろう。予告映像では極秘で開発中のゲームボーイ制作現場に主人公のヘンク・ロジャース(タロン・エガートン)が案内されていたり、任天堂の社長として長年活躍した山内溥(伊川東吾)に実機プレイによってテトリスを体験してもらっている様子が確認できる。

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(画像はYoutube|テトリス — 公式予告編 | Apple TV+より)
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(画像はYoutube|テトリス — 公式予告編 | Apple TV+より)

 期待の高まる実写映像作品『テトリス』は、2023年3月31日より、Apple TV+にて公開される予定。

ライター
小説の虜だった子供がソードワールドの洗礼を受けて以来、TRPGを遊び続けて20年。途中FEZとLoLで対人要素の光と闇を学び、steamの格安タイトルからジャンルの多様性を味わいつつ、ゲームの奥深さを日々勉強中。最近はオープンワールドの面白さに目覚めつつある。
Twitter:@reUQest

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