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定番ペイントソフト『クリスタ』の「Ver.2.0.0」が配信開始。「リアルな色彩の混色」、光源位置を設定して影を描画する「自動陰影」、デッサン人形の手を「撮影した手の映像」から設定する機能追加

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 株式会社セルシスは3月14日、ペイントソフト「CLIP STUDIO PAINT Ver.2.0.0」(クリスタ)をCLIP STUDIO PAINTの月額利用プランおよびアップデートプラン、Ver.2.0 一括払い無期限版の利用者向けに公開した。

 ソフトの対応機種はPC(Windows/macOS)iPad、iPhone、Galaxy、Android、Chromebookとなる。Twitter上ではその新機能に注目が集まっており、「クリスタ」「クリスタ 2.0」などが一時トレンドのランキング入りを果たした。

『クリスタ』の「Ver 2.0.0」が配信開始。「リアルな混色」など便利機能が追加_001
(画像はイラスト マンガ制作アプリ CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)より)

 CLIP STUDIO PAINTは株式会社セルシスが開発し、2012年に発売されたペイントソフトおよびアニメーション、漫画原稿の制作ソフトだ。デジタルイラストの制作における定番として流通し、PCのほかiPad版が提供された後、2019年にiPhone版の提供を開始。近年ではスマートフォンをはじめとする様々な端末に対応したバージョンも販売している。

 このたび提供を開始した「CLIP STUDIO PAINT Ver.2.0.0」は、さまざまな新機能のほか、既存の機能のアップデートが行われたバージョンとなっている。

 搭載された新機能として、実際の画材を混色したような混色を実現する機能が追加された。ブラシ系ツール用に「混色モード」という設定項目が用意され、同モードを「知覚的」に選択することで従来より鮮やかでリアルな混色が行えるという。

 さらに、光源の位置や角度などを設定することで2Dのイラストに陰影を付与できる「自動陰影」機能が搭載される。光源の位置を想定して影を描画する手間が省けるほか、影を書き込む際の補助的な機能としても活用できそうだ。

 また、キャラクターを書く際の3Dモデルを活用した補助機能として、頭部の形状や顔のパーツを調整できる3D頭部モデル、デバイスのカメラを使用して3Dデッサン人形の手のポーズを設定できる「ハンドスキャナー」機能が追加される。

 3D頭部モデルにより自身が望むキャラクターのデフォルメにマッチしたデッサン人形の頭部を用意したり、慣れなければリグの操作が困難な手のポージングが簡単に行えるようになる。

 上記のほか、透視図法でのイラストを補助する「パース定規」が魚眼パースの構図を作成できるようになったり、3D表現においてレンズを再現した表現ができる機能が追加されたり、レイヤーの検索機能やテキストツールなどの改善やリニューアルが実施されている。
「CLIP STUDIO PAINT Ver.2.0.0」の導入を検討している方は、公開されている同バージョンのリリースノートを参照されたい。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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