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『この世界の片隅に』片渕須直監督の最新作『つるばみ色のなぎ子たち』発表。古典「枕草子」をベースに、平安時代の京都に生きた1000年前の人々の姿を描く

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 アニメーションスタジオのコントレールは5月21日(日)、新作映画『つるばみ色のなぎ子たち』を発表した。

 コントレールは『この世界の片隅に』『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』といった作品で知られる片渕須直監督が率いるアニメーションスタジオだ。このたび発表された『つるばみ色のなぎ子たち』は片渕監督による最新作となり、物語の舞台となるのは平安時代の京都。古典文学「枕草子」をベースに、千年前の人々の姿を描くという。

 あわせて解禁されたティザービジュアルには、暗いねずみ色の着物をまとった女性らしき姿が描かれている。また英語版のタイトルとして「The Mourning Children Nagiko and the Girls Weairng Tsurubami Black」の文も記載されている。

 なお「つるばみ」とはクヌギやドングリの古名であり、ドングリをもとに作った染料や、その色名を指す場合もある。また喪服の色としての意味合いも持っているようだ。

 今回の発表にあわせ、コントレールのYouTubeでは『つるばみ色のなぎ子たち』のメイキング映像も公開されている。映像中では実際の和服を身にまとったり、実物の松明を持って歩いたり、染め物をしたりと、平安時代をリアルに再現すべくさまざまな体験を積み重ねるスタッフの姿を見ることができた。

 くわえて概要欄には「死んだら人はどこへ行ってしまうのだろうか。消えてしまうのだろうか。京都で死者数万人、死体は山に置かれ、町の外には野犬が蔓延る一。」という不穏な文章も並ぶ。上述の通り「つるばみ」には喪服を示す意味もあるため、人の死に関連する物語が描かれていくのかもしれない。

 記事執筆時点では『つるばみ色のなぎ子たち』の公開時期をはじめとする詳細は明らかにされていない。興味を持たれた方はコントレールの公式Twitterアカウントなどをフォローして続報を待とう。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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