いま読まれている記事

『インベーダー』や『戦場の絆』ほか名作アーケードゲームをはじめとする開発秘話を収めた書籍「ビデオゲームの語り部たち」9月8日に発売決定。横井軍平氏や中村雅哉氏らカリスマの逸話も収録

article-thumbnail-230803s

 音楽CD・レコードのチェーン店を展開するディスクユニオンは、同社の出版部門であるDU BOOKSから、メディアコンテンツ研究家としても活動するジェミニエンタテインメント代表取締役の黒川文雄氏による著書「ビデオゲームの語り部たち 日本のゲーム産業を支えたクリエイターたちの創造と挑戦」を(以下、ビデオゲームの語り部たち)9月8日(水)に発売すると発表した。A5判・並製の全408ページで価格は税別2250円。ディスクユニオンのほかAmazonや楽天ブックスなどの通販サイトでも取り扱われる。

 『ビデオゲームの語り部たち』は、セガ・エンタープライゼス(現・セガ)やブシロード、コナミデジタルエンタテインメント、NHN Japan(現・LINE、NHN PlayArt)など数々の企業でゲームビジネスに携わってきた黒川氏が国内ゲームメディアのひとつである4Gamer.net上にて連載している企画である。発表によると、今回の書籍では『インベーダー』『ゼビウス』をはじめとする懐かしの作品から、コクピット風の大型筐体で独自の没入感を生み出した『機動戦士ガンダム 戦場の絆』まで、日本のビデオゲーム黎明期から成長期にかけてゲーム産業を支えた人々の貴重な証言をまとめているという。

 なかには「枯れた技術の水平思考」を謳った横井軍平氏や、ナムコの創業者である“Mr.ドットマン”こと小野浩氏ら業界のカリスマによるエピソードも収録される。業界人だけでなくビデオゲームの歴史に興味があるゲーマーにとっても読み応えのある一冊となっているようだ。

『インベーダー』や『戦場の絆』ほか名作アーケードゲームの開発秘話を収めた書籍「ビデオゲームの語り部たち」9月8日に発売決定_001
(画像はマイニンテンドーストア『アーケードアーカイブス ゼビウス』より)
『インベーダー』や『戦場の絆』ほか名作アーケードゲームの開発秘話を収めた書籍「ビデオゲームの語り部たち」9月8日に発売決定_002
(画像はOcasioc at the English Wikipedia, CC 表示-継承 3.0,による)

 書籍の内容自体は4Gamer.net上でもチェックできるが、本書では黒川氏による加筆・修正も行われているため、追加された内容に興味があればぜひ書籍を購入してチェックしておくとよいだろう。

プレスリリースの全文は以下のとおり。


4Gamer.netの人気連載が待望の単行本化!!
数々の名作アーケードゲームをはじめとする開発秘話から、知られざる業界の歴史が見えてくる!!

『インベーダー』や『戦場の絆』ほか名作アーケードゲームの開発秘話を収めた書籍「ビデオゲームの語り部たち」9月8日に発売決定_003
※書影は制作中のものです。

町からゲームセンターが消えている…2020年度は2019年度から18.1%減と大幅に縮小。さらにコロナ禍により、大型店舗の縮小や事業譲渡が進み、老舗ゲーセンも廃業の危機に――。

ゲーマーの聖地「ミカド」の店長
池田稔氏も大推薦!

ビデオゲームの稼働するゲームセンターが絶滅寸前の今だからこそ読んでおきたい!
ゲーム産業黎明期から成長期、様々な形でこの産業を支えた人々による 貴重な証言集――。

「インベーダー」「バーチャファイター」「ストⅡ」「ゼビウス」「ギャラクシアン」「DAYTONA USA」「アフタバーナー」「餓狼伝説」
「サムスピ」「R360」「アルペンレーサー」など懐かしのビデオゲームから、「機動戦士ガンダム 戦場の絆」まで――
数々の名作ゲームが続々登場!

「枯れた技術の水平思考」を謳った横井軍平氏や、ナムコの創業者 中村雅哉氏の手腕など、業界のカリスマたちの逸話も大収録!!

contents

第1章  焼け跡に生まれ、「スペースインベーダー」とともに戦後のエンターテイメントを支えた「池袋ロサ会館」
第2章 「バーチャファイター」のプロトタイプに込められた石井精一の人生
第3章  石村繁一が辿った黎明期のナムコとその歴史と創業者・中村雅哉の魅力
第4章  横井軍平の遺志を受け継ぎながら、新しい道を探し続ける株式会社コトの現在
第5章  鈴木久司が魂を注いだセガのアーケードゲーム黄金時代
第6章  激動のビデオゲーム史を彩ったSNKのサムライ精神(スピリッツ)
第7章  究極の体感ゲーム筐体「R360」の開発メンバーが次代に託すセガの遺伝子
第8章  ナムコの未来を夢見た「ベラボーマン」たちの肖像
第9章  理想を追求したゲームギア、時代の先端を行ったアーケード基板――セガのハードに込められた矢木博の矜持
第10章 小山順一朗が、数々の成功と失敗から得た“戦場の絆”
第11章  Mr.ドットマンこと、小野浩が、制約の中で追求したクリエイティブ

黒川文雄(くろかわ・ふみお)
メディアコンテンツ研究家/黒川塾主宰/株式会社ジェミニエンタテインメント代表取締役

1960 年東京都生まれ。
アポロン音楽工業、ギャガ・コミュニケーションズ(現・GAGA)を経て、セガ・エンタープライゼス( 現・セガ)、デジキューブ、デックスエンタテインメント創業、ブシロード、コナミデジタルエンタテインメント、NHN Japan( 現・LINE、NHN PlayArt) などにてゲームビジネスに携わる。現在はエンタメ関連企業を中心にコンサルティング業務を行う一方で、取材活動も精力的に行ない、エンタメ系コラムを連載。また、ゲーム考古学に基づき、インタビュー取材記事などを執筆。
映像プロデュース作品に「ANA747 FOREVER」「ATARI GAMEOVER」。「オンラインサロン黒川塾」も展開中。
著書に「プロゲーマー、業界のしくみからお金の話まで e スポーツのすべてがわかる本」(日本実業出版社)がある。
Twitter :ku6kawa230

ビデオゲームの語り部たち
日本のゲーム産業を支えたクリエイターたちの創造と挑戦

著 : 黒川文雄
予価(本体2,250円+税)
ISBN978-4-86647-201-0
A5・並製・408頁(予定)
発行元:DU BOOKS
発売元:株式会社ディスクユニオン


ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年5月3日04時~2024年5月3日05時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ