いま読まれている記事

KADOKAWA、『ブラッククローバーモバイル』を手がける韓国のゲーム会社「VIC GAME STUDIOS」と資本業務提携。アニメIPを活用したモバイルゲームの開発を強化する構え

article-thumbnail-240510q

KADOKAWAは5月8日(水)、韓国のモバイルゲーム会社「VIC GAME STUDIOS」(ビックゲームスタジオ)と資本業務提携契約を締結することに合意したと発表した。なお、本資本業務提携による業績への影響は軽微であるとしている。

VIC GAME STUDIOS(以下、VIC社)は『七つの大罪 ~光と闇の交戦(グランドクロス)~』の制作スタッフを中心に、2020年10月に韓国で設立されたゲーム会社。2022年7月には日本支社を設立し、設立後初のタイトルである『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』のサービスを開始、さらに現在は次回作としてオリジナルIPである『BREAKERS : UNLOCK THE WORLD(ブレイカーズ)』を開発中だ。

KADOKAWAはゲーム事業を出版・アニメ・教育と並ぶ注力領域として位置付けており、2028年3月期までの中期経営計画では、モバイルゲーム領域において出版・アニメIPを活用したタイトルの増加に取り組んでいるという。

そういった背景のもと、VIC社と資本業務提携を行うことで、アニメIPを活用した高品質なゲームポートフォリオを拡充し、グローバルに通じるモバイルゲームの開発を加速、強化する狙いを明らかにしている。

今回の資本業務提携では、VIC社への出資によってKADOKAWAは持分比率第3位の株主となり、今後はVIC社におけるKADOKAWAのIPを利用したゲーム開発を促進していく構え。また、日本国内におけるVIC社タイトルのパブリッシングにKADOKAWAが協力する方針も示した。

本件に関する詳細については、以下のリリースも参照されたい。

プレスリリースの全文は以下のとおり。


韓国モバイルゲーム会社VIC GAME STUDIOSと資本業務提携

有力ゲームスタジオとのパートナーシップによりモバイルゲーム事業拡大とグローバル・メディアミックスを加速

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役代表執行役社長 CEO:夏野剛、以下 KADOKAWA)は、モバイルゲームの開発・制作を強みとする韓国のゲーム会社VIC GAME STUDIOS(読み:ビックゲームスタジオ、本社:韓国・ソウル、CEO:崔宰榮(チェ・ジェヨン)、以下 VIC社)と資本業務提携契約を締結することに合意いたしました。

KADOKAWAが韓国のゲーム会社「VIC GAME STUDIOS」と資本業務提携_001

■提携の目的

KADOKAWAグループは、多彩なポートフォリオから成るIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、世界に広く展開することを中核とした「グローバル・メディアミックス with Technology」の推進を基本戦略として掲げています。

その中で、ユーザー人口が増加し世界で高成長が継続するゲーム事業を、出版・アニメ・教育と並ぶ注力領域として位置づけており、グループ子会社の株式会社フロム・ソフトウェアや株式会社スパイク・チュンソフト、株式会社アクワイアから人気の高い多彩なコンソールゲームを継続的にリリースしているほか、2028年3月期までの中期経営計画では、モバイルゲーム領域において、当社が豊富に所有する出版・アニメIPを活用したタイトルの増加に取り組んでいます。

VIC社は、世界中で大ヒットしたゲーム『七つの大罪~光と闇の交戦(グランドクロス)~』の制作スタッフを中心に、韓国で設立されたゲーム会社です。

設立後初のタイトルとして『ブラッククローバーモバイル魔法帝への道 The Opening of Fate』を開発し、日本、韓国、そしてグローバルでサービスを開始しています。また、次回作ではオリジナルIPの『BREAKERS : UNLOCK THE WORLD(ブレイカーズ)』を現在開発しています。

KADOKAWAグループは、このたびVIC社と資本業務提携を行うことで、KADOKAWAのアニメIPを活用した高品質なゲームポートフォリオを拡充し、グローバルに通じるモバイルゲームの開発を加速、強化いたします。

■業績への影響

本資本業務提携による業績影響は軽微です。

■資本業務提携の骨子

・VIC社への出資により、KADOKAWAが持分比率第3位の株主となる。

・VIC社におけるKADOKAWAのIPを利用したゲーム開発を促進する。

・日本国内におけるVIC社タイトルのパブリッシングにつきKADOKAWAが協力する。

■代表メッセージ

株式会社VIC GAME STUDIOS 代表取締役社長 CEO 崔宰榮(チェ・ジェヨン)氏

VIC GAME STUDIOSは、日本最高の総合エンターテインメント会社とビジネスパートナーシップを結ぶことになり、今後の協業をとても期待しております。今回の契約により両社間の緊密な協力を基に、VIC GAME STUDIOSが持っているアニメーションRPGの開発力とKADOKAWAのアニメーションIPとパブリッシング能力を合わせて、日本だけではなく世界を舞台とした大きなシナジーを生み出せると確信しています。

株式会社KADOKAWA 取締役代表執行役社長 CEO 夏野剛

KADOKAWAではIPを活用したモバイルゲーム事業のため、国内外の有力ゲームスタジオとゲーム開発を進めております。このたび、アニメ映画を彷彿とさせる高品質な映像表現とプレイ体験を融合し、それをグローバルで展開する実現力を持つVIC GAME STUDIOSと提携し、相互にシナジーを追求することでIPゲーム事業の拡大を目指してまいります。

■会社概要

株式会社VIC GAME STUDIOSについて

VIC GAME STUDIOSは、2020年10月に韓国で設立したゲーム会社です。アニメ作品を見ているようなハイクオリティなグラフィックと、次世代モバイルRPGゲームの開発を通じて、ユーザーの皆さまにゲームの面白さだけでなく、感動を与えられるゲームを提供することを目指しています。2022年7月には日本支社を設立し『ブラッククローバーモバイル魔法帝への道 The Opening of Fate』を始め、日本市場でのゲーム配信を本格始動しました。

https://www.vicgamestudios.com/

株式会社KADOKAWAについて

出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育、ところざわサクラタウンを中心としたIP体験施設の運営など、幅広い事業を展開する総合エンターテインメント企業です。優れたIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、さまざまな形で世界に届ける「グローバル・メディアミックス」戦略を、テクノロジーの活用により実践しております。

https://group.kadokawa.co.jp/

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年5月21日02時~2024年5月21日03時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ