早川書房から出版されている伊藤計劃のSF小説『虐殺器官』が、14日間の期間限定でKindle版が50%オフの396円になるセールを行っている。また同著者による『ハーモニー』も同じ期間でセール中。いずれも2000年代を代表する日本のSF作品のひとつ。
\『虐殺器官』Kindle版 今だけお得!/
— 早川書房公式 (@Hayakawashobo) July 2, 2024
9・11以後増加する混乱の影に存在が囁かれる男の正体とは?
大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?
新たなスタンダードとして読まれる傑作SFをぜひこの機会に!https://t.co/ooRL4sji64#読書好きな人と繋がりたい#電子でハヤカワ#早川書房 pic.twitter.com/9BN5aPwZyL
『虐殺器官』は9・11以降に広まった「テロとの戦い」の空気感を背景に描かれた作品で、米軍大尉クラヴィス・シェパードを主人公にテロ組織との戦いを描くミリタリーフィクションのような流れを取りつつ、世界各地の虐殺事件の中心にいる謎の人物「ジョン・ポール」と、タイトルにもなっている『虐殺器官』とは何なのか、を巡る物語となっている。
伊藤計劃は早逝した日本のSF作家で、処女作である『虐殺器官』は「ベストSF2007」「ゼロ年代ベストSF」第1位に選ばれるなど高い評価を受け、2017年にはノイタミナムービーとしてアニメ映画化された劇場版が公開されている。
同じくセール対象となっている『ハーモニー』も、『虐殺器官』に続いて映像化されている。両作品に物語上の接点はないものの、SF的な着想はかなり近いところにあるので、『虐殺器官』を読んで面白ければ、こちらも楽しめるのではないだろうか。