いま読まれている記事

「光文社」古典新訳文庫のKindle版が50%オフとなるセールを実施中。「名前だけなら知ってる」名作を読むチャンス

article-thumbnail-240715i

Amazon Kindleストアで、光文社古典新訳文庫320点が半額の50%オフとなるセールを7月17日(水)まで実施している。

光文社古典新訳文庫は古典と呼ばれる名作を、現代的で分かりやすい翻訳に改めたレーベルだ。また行間や文字サイズが大きめになっていて文字の圧迫感も和らげられているなど、難解そうに思える文学作品なども読みやすくなる工夫がされている。昔読んで挫折してしまった作品でも、訳が変わればかなり印象が変わるかもしれない。

今回セール対象となっている作品の中には、アニメ化された『逃げ上手の若君』の時代を描いた『太平記』などもある。『平家物語』と並ぶ日本でもっとも有名な軍記物語で、北条時行や足利尊氏といったキャラクターがどのような描かれ方をしているのか、アニメ・漫画との違いを調べてみるのも面白いだろう。

もちろん、有名な海外文学も多数対象に入っている。名前だけならまず知らない人はいないであろうドストエフスキーの『罪と罰』や、『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』などで有名なトルストイ作品なども今回のセール対象だ。いずれもロシアを代表する文豪だが、ひたすら内向していくドストエフスキーに比べると、華やかな貴族の恋愛模様が描かれるトルストイ作品の方がとっつきやすいかもしれない。

古きアメリカの腕白少年の活躍を描いた『トム・ソーヤーの冒険』『タイムマシン』『八十日間世界一周』などの古典SF、『ナルニア国物語』など、大人から子供まで楽しめる冒険物語・SF・ファンタジーも多い。「星の王子さま」として知られるサン=テグジュペリの名作が、『ちいさな王子』という題で出版されているなど、新訳になったことで大きく印象が変わっているものもある。

また、カントの『純粋理性批判』やニーチェの『善悪の彼岸』といった、名前は有名だけど読むような機会が全然なくて……といった哲学書や、中国の怪異物語を集めた『聊斎志異』、日本人論の源流とも言われる『菊と刀』、現代に続くヴァンパイアキャラのひな形を作ったブラム・ストーカーの『ドラキュラ』や、『マクベス』『リア王』といったシェイクスピアの作品群など、あげようにもキリがないほど有名な作品が数多くラインナップされている。

対象作品のすべてが50%オフとなる今回のセールは、7月17日(水)までとなっている。とてもすべての作品リストは上げられないので、詳細は光文社古典新訳文庫の公式Xアカウントなどを確認されたい。

 

ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年7月27日20時~2024年7月27日21時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ