台湾のゲームクリエイティブチーム「リリエンゲーム」は、7月13日に新作の推理アドベンチャー『中の人は誰』のデモ版を公開し、あわせて7月19日から京都で行われるインディーズゲームの展示会、BitSummitに出展することも発表した。
『中の人は誰』は人気Vtuber「くりぃぱ」の所属事務所で起こった殺人事件を題材に、「事件当時は実況配信中だった」というアリバイを崩すため、各々が「自分こそが中の人だ」と名乗った容疑者たちを取り調べていくというゲームになっている。
またチュートリアルではプリンを盗み食いした犯人を捕まえることになったり、殺された被害者はなぜかヒヨコの着ぐるみだったりと、シナリオはコメディタッチが強めの様子だ。
ゲームの主人公は検察官。情報収集や事件の捜査方針を決めて起訴する相手を選ぶ取り調べパート、裁判で証拠を提示したり、証人に尋問して証言を引き出したりといった法廷パートに分かれており、始めから終わりまで事件にかかわっていくことになる。
本作のリリースは2024年の第4半期を予定しているとのことで、英語や繁体字を始め日本語にも対応予定。興味がある方はSteamのストア情報などをチェックしておくといいだろう。
プレスリリースの全文は以下の通り
「2023 GAME STAR 台湾製インディーズゲーム・銀賞」を受賞した台湾のゲームクリエイティブチーム「リリエンゲーム」は本日、新作の《中の人は誰》の体験版をプラットフォームSTEAMでリリースし、インディーズゲーム展示会BitSummitに出展することを発表しました。
《中の人は誰》は推理型の法廷弁論ゲームです。架空のVTuber芸能事務所で殺人事件が起きました。3人の容疑者は、自分こそが所属VTuberのくりぃぱだと主張し、「事件当時は実況配信中だった」というアリバイを提供する。中の人の正体が事件解決のカギとなります。
プレイヤーは捜査を担当する検察官になります。容疑者を呼び出して、情報を収集して、刑事の捜査方針を決めて、手がかりに基づいて起訴する対象も選べます。法廷審理のパートでは、プレイヤーは弁護人と交互尋問を行います。検察側の証人から有利な証言を引き出し、証拠を提示して弁護側の証人の信用を失墜させることで、裁判に勝利できるようになります。
推理コメディ
このゲームは殺人事件を扱っているにもかかわらず、常にギャグの雰囲気がします。本作の被害者はニワトリで、チュートリアルではプリンを盗み食いした犯人を捕まえることになります。容疑者のキャラクターも印象的で、子供と誤解される絵師や、男性の扱いのうまいマネージャーや、娘を溺愛するモデラーなどが登場します。プレイヤーは楽しいコメディ調の雰囲気で、推理ゲームのスリルさを存分に楽しめます。
法廷のルール
ゲーム内の法廷尋問でも基本的なルールを遵守する必要があります。「誘導尋問」や「伝聞証拠」などの誤った質問は弁護側の異議によって中断されます。果たして、プレイヤーはルールを守りつつ、証人から有利な証言を引き出せるのか?
二重の難題
《中の人は誰》は「VTuberの中の人は公開されない」という文化を取り上げ、犯人と中の人の両方を推理する二重の謎を創り出しました。くりぃぱが殺人事件に直面しながらも身元を隠す理由は何でしょうか? 中の人が身元を明かしたくない理由をプレイヤーの行動で探求しに行きましょう。
《中の人は誰》は2024年第4四半期に発売予定。繁体中文、簡体中文、英語、日本語の4言語に対応予定。体験版はすでにプラットフォームSTEAMでリリースされています。BitSummitでも特別バージョンを出展予定ですので、ぜひプレイヤーである皆さまに体験していただきたいです。