10月15日(火)、声優有志の会による「NOMORE無断生成AI」の活動が開始され、YouTubeチャンネルでは第0弾の動画が公開された。この活動は、傷つけ合う言動の応酬ではなく、平和的な認識のすり合わせのための議論を有識者も交えて行い、文化的なルール作りを目的としている。
この動画では、「自分の声が勝手に売られていて驚いた」と自身の経験についてコメントした中尾隆聖さんを筆頭に、梶裕貴さん、福山潤さん、甲斐田裕子さん、中田譲治さん、朴璐美さん、山寺宏一さんら26名が参加している。
YouTube動画の概要欄によると、声優有志の会は、傷つけ合う言動の応酬ではなく、平和的な認識のすり合わせのための議論を有識者も交えて行い、文化的なルール作りを目的としている。
また、公開された動画内では中尾隆聖さんが、自分の声が勝手に売られていて驚いた経験について語ったほか、「私たちの声は商売道具であり、人生そのものです」というコメントをしていた。
動画「NOMORE無断生成AI【第0弾】」概要欄の文章はこちら
私たちがやった覚えのない朗読や歌、そして声そのものが、ネット上に公開され、時に販売されています。
私たちの声は商売道具であり、人生そのものであり、共に成長してきた大切な自分自身の一部です。
「この声をもっと聞きたい」と思ったファンがやってくれたことだとしても、無断で使われるのは、気持ちの良いものではありません。新しい技術は、これから私たち人間に大きな恩恵を与えてくれるでしょう。
でも同時に、お互いの気持ちや、未来の文化のあり方まで視野を広げて、議論を重ね、みんなで技術の使い方を考えていきたい。そのきっかけとなるように、この動画を作りました。傷つけ合う言動の応酬ではなく、平和的な認識のすり合わせのための議論を有識者も交えて行い、文化的なルール作りをしていきましょう。
10年後20年後もずっと、良い作品を生み出す土壌を枯れさせないために。
なお、動画本編は近日公開予定だ。