本日1月16日、武田一義による漫画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』のアニメーション映画化が発表された。2025年12月5日より全国公開となる。
原作となる『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』は、「ヤングアニマル」にて2016年から2021年まで連載された漫画。連載終了と同時にアニメ化が発表されていた。
『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』は、太平洋戦争における激戦の地「ペリリュー島」を舞台にした戦争漫画。登場するキャラクターは親しみやすい三頭身で、かわいらしい柔らかな絵柄でありながら、激しい戦闘や凄惨な場面が描かれ話題となった。
1万人の日本兵が送り込まれ、生き残ったのはたった34人といわれるペリリュー島で、若者たちが何を想い生きたかを、漫画家志望の兵士、「田丸」の目線から描く。
監督は TVアニメ『妖怪ウォッチ』などの演出や『魔都精兵のスレイブ』の監督を手掛け、アニメーショ ン映画の監督は本作が初となる久慈悟郎が務める。制作は国民的アニメ『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』でおなじみのシンエイ動画と、TVアニメ『ドッグシグナル』など話題作に携わる制作会社冨嶽が担当する。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
終戦80年 超大作アニメーション『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』戦場を生きた若者たちの命の記録 各界を震撼させた衝撃作 映画化決定!
2025 年 12 月5 日(金) 公開
2016 年から 2021 年まで「ヤングアニマル」誌(白泉社)にて連載され、2017 年に日本漫画家 協会賞優優秀賞を受賞した、武田一義による漫画「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」(現在「ペリリュ ー外伝」を不定期連載中)。1 万人の日本兵が送り込まれ、生き残ったのはたった 34 人といわれ る太平洋戦争の激戦の地ペリリュー島で若者たちが何を想い生きたかを、親しみやすい三頭身のキ ャラクターでありながら、激しい戦闘や凄惨な場面を描き話題となった本作が、終戦 80 年を迎える 今年、超大作アニメーション映画として全国公開されることになりました。
監督は TV アニメ「妖怪ウォッチ」などの演出や「魔都精兵のスレイブ」の監督を手掛け、アニメーショ ン映画の監督は本作が初となる久慈悟郎が務める。制作は国民的アニメ「ドラえもん」「クレヨンしん ちゃん」でおなじみのシンエイ動画と、TV アニメ「ドッグシグナル」など話題作に携わる新規気鋭の制 作会社、冨岳がタッグを組み、凄惨な戦場を一日でも長く生き延びようと藻掻くキャラクター達を描き出す。
1 万人中たった 34 人しか生き残れなかった、 地獄のような戦場、ペリリュー島で、 若者たちは何を思い、生きたのか、その壮絶な戦いを描く。
昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森 に覆われた楽園。そして日米合わせて 5 万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは 何のために戦い、何を思い生きたのか――!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録――。
かわいらしいキャラクターで凄惨な戦場を描いた異色の原作コミックへは、ちばてつや、重松清など作家やクリエイターから絶賛のコメ ントが寄せられた。
原作者コメント、超特報映像、公開日解禁
映画化に向けて原作者であり共同脚本を手掛けた武田一義は、「脚本は原作ファンの皆様にも自信をもってお届けできるもの になりました。今はスクリーンいっぱいに生き生きと動く田丸や吉敷ら、愛すべき登場人物たちに早く会いたい気持ちでいっぱい です」と、映像化への期待を寄せている。さらに、ペリリュー島のジャングルを描いたイメージカットと音にだけによる、超特映像も解 禁。徐々に響き渡る銃声から、漫画で描かれたキャラクターたちが、この楽園のような地獄の島をどのように生き抜くのか、想像が 掻き立てられる。豪華制作陣で終戦 80 年に捧げる超大作アニメーション。公開は 12 月 5 日(金)に決定しました。今後の 続報にも是非ご期待ください。
ペリリュー島の戦いとは
太平洋戦争、すでに日本の戦局が悪化していた1944年9月15日からの11月27日にかけての戦い。ペリリュー島を、 フィリピン奪還を目指す米軍の拠点にすることが目的で開戦した。 日本軍にとってはそれまでの自決覚悟で一斉突入して玉砕す る“バンザイ突撃”をやめ、持久戦で 時間稼ぎをするよう方針転換がなされた最初の戦いとなり、この方針転換は、その後の硫黄 島の戦いにも引き継がれている。米軍4万に対し、日本軍1万で開戦したが、最後まで生き残った日本兵はわずか34人、米 海兵隊の死傷率も史上最も高い約60%に上った。その犠牲の多さと過酷さからほとんど語られることのない「忘れられた戦い」と も言われていた。 途中で米軍はフィリピンを奪還するという当初の目的を達成しており、戦いを続ける戦略的意義は失われてい た。 しかし、終わらせることをしなかった。戦争によって、人々は狂気に駆り立てられ、“無意味な死”へと追いやられていたのだ。戦 争を経験したことのある人々が絶とうとしている今、戦 争による“死”を美しく意味付けることに何の意味があるだろ うか。今こそ 「無残な現実」を継承すべき時なのではないか。
《原作 武田一義コメント 全文》
映画の制作には、私自身も監修とベテランアニメーション演出家の西村ジュンジ氏との 共同脚本という形で関わらせて頂いています。
脚本の完成までに、本当に長い長い時間をかけました。
『ペリリュー』原作漫画は外伝を除く本編だけでも 11 巻、これをどのように映画に落とし込むか。
原作のすべてを入れようとして味気ないダイジェストのようになってしまうのは、原作者としても望まないことです。
原作の前半だけを丁寧に作りあげる案もありましたが、やはり物語的に少し物足りない。
そして何より原作だけでなく、この作品にはベースとなる史実――80 年前の戦争があり ます。そこで生きた人々がいます。
様々なことに思いを巡らせた映画版『ペリリュー』の脚本は、原作ファンの皆様にも自信を持ってお届けできるものになりました。
今はスクリーンいっぱいに生き生きと動く田丸や吉敷ら、愛すべき登場人物たちに早く会いたい気持ちでいっぱいです。
今年の年末 12 月 5 日公開のアニメ映画『ペリリュー-楽園のゲルニカ-』 皆様、更なる続報をご期待下さい。
《ストーリー》
昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に 覆われた楽園。そして日米合わせて 5 万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い 掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何の ために戦い、何を思い生きたのか――!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録――。
《作品情報》
タイトル︓『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(仮)
公開日︓2025 年 12 月 5 日(金)
原作︓原作︓武田一義「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」(白泉社・ヤングアニマルコミックス)
監督︓久慈悟郎
脚本︓西村ジュンジ・武田一義
制作︓シンエイ動画 × 冨嶽
◆公式 HP︓peleliu-movie.jp
配給︓東映