小説家の久美沙織氏は2月17日(月)、2019年公開の映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』について、スクウェア・エニックスや東宝など制作陣に損害賠償を求めた民事訴訟が棄却されたと伝えた。
本件は、久美氏の作品『小説ドラゴンクエストV』における主人公「リュカ」と同じ名称が映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』に無断で用いられ、また特別な主人公の呼称「リュケイロム・エル・ケル・グランバニア」を「リュカ・エル・ケル・グランバニア」に無断で改変されたと異議を唱えたものであった。
映画『ドラゴンクエスト YOUR STORY』製作陣に対する訴訟は棄却されました。応援ありがとうございました。
— くみさおり (@kumisaori) February 17, 2025
敗訴は残念ですが、後悔はしておりません。
1 リュカの無断使用は認められました。
2 『リュカ基金』を立ち上げる決心がつきました。
3 無断続編の合法可能性が示されました。
(1/7)
2020年9月投稿のnoteエントリにて、久美氏は映画の存在を事前に知らされていなかったほか、スクウェア・エニックス側への確認において交渉が決裂した事実を公表していた。
訴訟は当初、刑事告訴として実施されていたが、裁判規模の拡大にともない一度取り下げ。クラウドファンディングで訴訟資金を募るかたちで民事訴訟として再訴されている。
今回、久美氏はXでのポストと新たに投稿したnoteエントリ上にて、訴訟の棄却に関する概略・感想を伝えた。
また、個人または零細クリエイター集団の係争にかかる費用を支援する基金「リュカ基金(仮)」の設立、および検討方針も明らかにされている。
2について
— くみさおり (@kumisaori) February 17, 2025
『リュカ基金』を設立します。
クリエイターが声をあげることが『難しい作家の奇異なふるまい』ではなく、普通の選択肢となりうるよう、訴訟等に関して、事務経費や弁護士費用等を支援する基金です。https://t.co/6zOR51Pixx
(3/7)