名作ホラーFPSとして名高い『F.E.A.R.』に2つの拡張を加えた『F.E.A.R. Platinum』が、海外のゲーム配信サイト「GOG」にて配信を開始した。現在90%オフの0.99ドルのセール価格で販売されている。
昨日2月26日には同作の開発元である老舗スタジオであるMonolith Productions(モノリス・プロダクションズ)の閉鎖が発表されており、GOGではこれを受けて同スタジオの「ゲームへの貢献を正しく評価」するため、後日のリリース予定だった同作を、予定を繰り上げて発売することに決定したという。
F.E.A.R. Platinum – featuring the base game and both expansions – will be available as part of the GOG Preservation Program by next month. Originally scheduled for a later timeframe, we’ve decided to accelerate this release to properly recognize Monolith’s contributions to… pic.twitter.com/efu8872vx1
— GOG.COM (@GOGcom) February 26, 2025
『F.E.A.R.』はモノリス・プロダクションズによって開発され、2005年に発売されたホラーFPSで、後に続編シリーズも制作されている人気作だ。プレイヤーは謎の組織によって占拠された研究施設に特殊部隊チームの一員として乗り込み、戦闘を行っていくことになる。
ホラー作品ながら撃ちあう相手は基本的に人間であったり、高度な行動を取ってくるAIや、物体の動きがスローモーションになる能力など、当時からすれば画期的だった要素を複数備えており、後のゲームにも大きな影響を与えた作品だ。
「GOG」は『The Witcher』シリーズや『Cyberpunk 2077』を開発するCD Projektの子会社が運営する、ゲーム販売サイトだ。同社では名作ゲームを現代の環境でプレイする互換性を保つことを目的とした「GOG Preservation Program」を行っており、『F.E.A.R. Platinum』もこの取り組みの中に追加された形だ。
GOGはモノリス・プロダクションズについて「画期的なゲームプレイと豊かなストーリーテリングを融合させ、プレイヤーに多くの忘れがたい体験を提供してきた」と讃えており、同作を「GOG Preservation Program」に迎えられたことを誇りに思う、と発表している。