Blender Studioは6月9日、オープンソースプロジェクトの一環で制作した無料ゲーム『DOGWALK』のSteamストアページを公開した。3DCGソフト「Blender 4.5」の公開と近い7月のリリースを目指しているとのこと。
冬の森を駆け抜ける大型犬をプレイヤーが操作し、飼い主の少年を誘導する本作。キャンプ場、森の小道、のどかな小川、凍った池などを自由に探検して、少年が雪だるま作りに使用するアイテムを探すこととなる。
プレイヤーの遊び方や選択に応じた反応を返すインタラクティブなゲームとなっており、探検の主導権は少年ではなく、ゲーム説明にある通りにプレイヤーの大型犬にあるようだ。
ゲームをプレイする様子からは、リードに繋がれた大型犬の勢いに耐えられず、引きずり回される少年の姿が確認できる。湖氷を滑る少年の不安そうな顔が、本作の空気感を象徴している。

一方、少年と走り回ったり、助け合ったり、時には大人しく「いい子」として振る舞うことも可能。大型犬と少年の探検をどう彩るかはプレイヤーに委ねられている。
本作のグラフィックは、ペーパークラフトで作られたモデルをスキャンして再現されており、白銀の世界が舞台でありながら温かさを感じられるのも大きな特徴。
公式サイトによれば、オープンソースプロジェクトの目標は、3DCG制作ツールからゲームエンジンへのアセットの取り込みをシームレスに行うことであり、その実現に伴って選択したのが今回のペーパークラフトスタイルだったという。
Blender Studioの公式サイトでプロジェクトの詳細が公開されているため、興味のあるゲームクリエイターは覗いてみよう。