モンスター育成ゲームって……良いですよね!
かわいいモンスターたちの中から、好きな子を選んで時間をかけて育ていって、その子たちと一緒に物語を紡いでいく面白さは、他のジャンルでは味わえない楽しさで、バディもののような爽快感や感動に満ちています。
今回ご紹介する『ボイドリング・バウンド』は、モンスター育成ゲームの中でも、「理想のモンスターの構築」に特化したゲームであり、モンスターの進化の幅広さや自由度の高さが特徴的です。
「これは…最強だぞ…!」という奇跡の組み合わせを持つモンスターを求めて、あれこれ試してみる育成の過程が楽しく、気が付くと時間が融けています。
そんな本作のもうひとつの大きな魅力が、育てたモンスターを「実際に操作して戦う」ということ。
これは、モンスターに指示を出して戦うことが多い同ジャンルのゲームとは大きく異なるポイントであり、実際に操作をすることでしか得られない感動があります。
特に、頑張って育てたモンスターの強さがコントローラーを通じて実感できたときの嬉しさはすさまじいものがあり、育成が上手くいけばいくほど、その快感を求めて、さらに強いモンスターの育成に力が入ります。
本稿では、自由度の高いモンスター育成に、TPSの臨場感を組み合わせることによって、強い中毒性のあるトライ&エラーのサイクルを生み出している『ボイドリング・バウンド』の魅力について、お話ししていきたいと思います。
※この記事は『ボイドリング・バウンド』の魅力をもっと知ってもらいたいHatchery Gamesさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
育成可能なモンスターは外見の違いだけでも約35,000,000,000通り。スキルや能力の組み合わせも考えるとそれ以上に
『ボイドリング・バウンド』の醍醐味、それは、なんと言ってもモンスターの育成です。
“ボイドリング” と呼ばれる本作のモンスターたちは、
敵の攻撃を防ぐシールドを張りながら戦う「ケラピン」
範囲内にいる敵を自動で攻撃するダメージエリアを展開して戦う「ミニオド」
自分の分身(ミニオン)を召喚して、数の暴力で敵を蹂躙する「グウィグーン」など、性能も名前も個性的な種族が集結しています。
個人的には、グウィグーンの見た目と戦い方がメッチャ好きです。
そんな彼らの中からお気に入りのモンスターを見つけ出し、自分好みの「最強モンスター」に育てあげる。
この時間こそが、『ボイドリング・バウンド』の最大の魅力であり、本作はプレイヤーをモンスター育成に熱中させる要素がそろっています。
たとえば、 『ボイドリング・バウンド』のモンスターたちは、進化の種類がかなり豊富です。
本作のモンスターの進化系は一本道ではなく、最終進化形になるまで常に二つの選択肢が与えられているため、モンスターごとに16もの最終進化形態が用意されています。

これらの最終進化形態に行きつくまでに、どのルートを辿って進化させたかによって、モンスターの攻撃の属性や習得する攻撃スキルの種類、外見も大きく変化するため、途中進化を含めると、1種族につき31種類もの姿を楽しむことができるのです。
ひとつひとつのモンスターに対して数多くの進化が用意されているため、育てる楽しさが長く続くようになっているのが本作の特徴。進化させた端から「もしかして、あのスキルの方が強かったのか?」「もっとカッコいい外見の進化形ないかな」といった具合に、様々な進化ルートを試してみたくなってしまうのです。

また、モンスターたちは、レベルアップによってポイントを獲得することができ、これらを基礎ステータスに振り分けることによって、攻撃力・体力・移動速度などの基礎能力を向上させることも可能。
どのステータスを伸ばし、どのステータスを切り捨てるのかは、完全にプレイヤーの手にゆだねられているため、同じ最終進化形でも、まったく性能の異なるモンスターを作り上げることができるのです。

加えて本作のモンスター育成のバリエーションを大きく広げてくれているのが「組み換え(スプライス)」のシステム。「組み換え」を使うことで、それまでにゲットしたモンスターたちのスキルやスキンを自由に組み合わせたモンスターを生み出すことができるのです。
このシステムの面白いポイントは、同じ種族のモンスターのスキルはもちろん、普通の進化では獲得することができない、異なる種族の色や特性でさえも、思うがままに受け継がせることができる自由度の高さです。
たとえば、上の画像のモンスターを、筆者の癖を全部乗せたデザインに組み換えてみると……
どうですかこれ!
なんということでしょう。先ほどまでの姿からは想像できないほどの力強い大きさの体と、禍々しいカラーリングになりました。
これは最早別人、いや、別モンスターというレベルです。
……それにしても、このデザインに至るまで、自分の好きなモンスターの見た目のことだけを考えている試行錯誤の時間、メッチャ楽しかったですね……。
彼にはいろいろなこだわりを詰め込んだのですが、中でもいちばん気に入っているのは、中央にある水色のかわいい目です。かわいい目です!
筆者の好きな要素、癖をこれでもかというほど取り入れたこのデザインの完成には、正直かなりの時間をかけてしまったのですが、そこまで時間がかかった理由は、組み換えで使うことができるデザイン素材の多さにあります。
組み換えで使うデザイン素材は、新たにモンスターの進化系をゲットすることで入手できるのですが、肌の色と目の色は、進化系それぞれで異なるため、モンスター1種類だけに絞ってみても、31パターンの素材があります。
そこに加えて、腹の模様や体の大きさ、モンスターの種族ごとに特有の部位もプレイヤーが自由に選ぶことができるため、最終的に完成するデザインの組み合わせはとんでもない数になります。
軽く計算してみただけでも、その種類はおよそ35,000,000,000通り。完全に同じデザインのモンスターが生み出されることはほとんどないと言っても過言ではなく、自分だけの唯一無二のモンスターを作ることができるのです。
さらに、ここまでは外見の話でしたが、組み換えを使うと、モンスターの最終進化系が持つ強力な能力を、3つまで自由に組み合わせて習得させることができます。
普通の進化ではひとつしか取れない能力を3つ覚えさせられるということは、組み合わせ方によっては強力なシナジーを生み出せる可能性があるということ。
そのことを考えるだけでもワクワクしてきますが、実際に組み合わせる能力は別の種族のモンスターのものでも一切構わないというのが『ボイドリング・バウンド』のすさまじいところで、本作はモンスター育成の自由度が非常に高くなっています。
この手のモンスター育成ゲームでは、「これだ!」と思うモンスターが固まってしまうと、ほかのモンスターたちを育てなくなってしまう……ということがままあると思います。ですが本作の場合は入手したモンスターの数だけ能力や外見をカスタムできる幅が広がるため、モンスターを育成して種類を増やすことがすごく楽しい。
そこまで期待していなかったモンスターを進化させてみたら、半端なく強い能力をゲットできたときの嬉しさは大きく、その味を一度知ってしまったら、もう育成の沼から抜け出せなくなってしまうような危うさも秘めています。
さきほどの35,000,000,000通りという数字は、モンスターの外見だけに限った組み合わせの話なので、そこに3つの能力の組み合わせまで含めた場合、その数はまさに無限大と言っていいでしょう。
スキルを組み合わせて強さを追い求めるもよし、外見をデザインして癖を追い求めるもよし。「これは最強だぞ……!」という奇跡の組み合わせを持つモンスターを求めて、あれこれ試してみる育成の楽しさが、本作の大きな魅力なのです。
育成の成果は、実際に操作するまでわからない。うまくハマったときの手触りがたまらない。
『ボイドリング・バウンド』が他のモンスター育成ゲームと大きく違っているのは、育てたモンスターに支持を出して戦うコマンドRPGではなく、そのモンスターをプレイヤーが実際に操作をして戦うTPSであるという点です。
実際に操作をしてみると、それまでのモンスター育成が上手くいっていたのかどうかの結果がコントローラーを通じて直に伝わってくるのですが、この瞬間がめちゃくちゃに楽しい!
たとえば、上の画像の、とにかく近接攻撃を得意とする武闘派な「ウル・セック」は、近接特化ゆえに敵からの遠距離攻撃に不安のあるモンスターです。
そこで、自動で遠くの敵を攻撃できるスキルを持つように遺伝子を組み換えてみることにしました。狙いがうまくいけば、遠近両用のタフなモンスターが完成するはず……!
期待半分、緊張半分で遠近両用ウル・セックを実戦投入し、実際に操作してみたところ、そこには、近くの敵をボッコボコに殴りながら、空中や遠方から弾を飛ばしてくる敵もバッタバッタとなぎ倒していく、頼もしすぎる姿が……!
組み換えをする前よりも戦いやすくなっていることは、火を見るよりも明らかであり、育成が計画通りに上手くいった嬉しさが胸いっぱいに広がりました。
しかし、これで満足してはいられません。「まだまだ、もっと強いスキルの組み合わせが眠っているはずだ!」と、さらなる高みを目指して、新たなモンスターの育成へ繰り出していました。
せっかくなので、育成の成功例だけでなく、失敗例もご紹介しておきましょう。
今回、筆者のポンコツブリーディングの被害者になってしまったのは、遠距離攻撃を主軸にしつつ近距離でもオールラウンドに戦える「キウィペック」くんです。
彼の「遠距離攻撃が得意」という個性をもっと伸ばしてみようと考えた筆者は、弾に当たった敵のHPをじわじわ削る状態異常を付与するスキルを覚えさせ、基礎ステータスポイントを移動スピードとスキルのリロードスピードにほぼ全振りしてみることにしました。
狙い通りにいけば、俊敏な動きで逃げ回りながら、遠くからジワジワと敵の体力を削って殲滅していく、静かに素早く任務を遂行できるモンスターに成長してくれるはず……でしたが、この育成には大きな落とし穴がありました。
というのも、戦い方自体は狙っていた通りの攻撃スタイルを実現できていたものの、基礎ステータスポイントを体力にほとんど振り分けていなかったために、数発の攻撃を喰らっただけでダウン寸前になるという、一瞬のミスが命取りになる非常に大味なモンスターになってしまっていたのです。あっ、これダメかも。
攻撃を避け続けることさえできれば、かなり有利に戦えはするのですが、敵が360度、四方八方から弾を飛ばして襲い掛かってくる『ボイドリング・バウンド』で、それは至難の業でした。
キウィペックには申し訳ないですが、これは監督たる筆者の采配ミス。育成が上手くできていなかったと言うしかないでしょう。こうなると、時間をかけた分だけ悲しいし悔しい。でもその分「次こそは!」と新たなモンスターの育成に向かいたくなってしまうのです。
このキウィペックのパターンのように、ある一定の目標を持ってモンスターを育てていたとしても、実際に動かしてみなければ気が付かないことも意外と多く、戦闘をするたびに新たな発見があるというのが、『ボイドリング・バウンド』の楽しいところ。
『ボイドリング・バウンド』で遊んでいると、育成が成功したとしても、失敗したとしても、「さっきとは違うモンスターを育てて戦いたい!」という気持ちが湧き上がってきて、自然と、育成→実戦→育成→実戦→……というサイクルが生まれています。
より強いモンスター、より自分の中の理想像に近いモンスターを生み出すために、トライ&エラーを何度でも繰り返したくなる中毒性の高さが、『ボイドリング・バウンド』のモンスター育成の魅力です。
メインストーリーなんて進めてる暇がない。育成トライアンドエラーをひたすら繰り返すのがやめられない
さらに、『ボイドリング・バウンド』では、進化や組み換え以外にも、最強モンスターを作るためのシステムが充実しています。
その最たる例が、親の基礎ステータスなどを引き継いだ子を生み出す「交配(フェロモン・ネスト)」です。
この交配、親のステータスがどのように引き継がれるか、親のどのスキルが子に引き継がれるかは完全にランダムになっていて、ときどき、通常よりも高い基礎ステータスを持つ子どもや、普通に進化や組み換えをしているだけではゲットできない攻撃属性を持つ突然変異体が生まれることもあります。

交配によってゲットした卵は、ボタンを押すだけで一瞬で孵化させることができるため、孵化の瞬間はガチャをしているかのようなワクワク感とドキドキ感があり、強いステータスの子が生まれてきたときは、素直にテンションがあがります。
こういったステータス継承のお手軽さが、トライ&エラーのサイクルにさらに拍車をかけていて、モンスター育成への熱中度を高めているのです。
ちなみに、これは余談になりますが、さきほどご紹介した「組み換え」をしたモンスターは、交配をさせることができなくなってしまうため、注意が必要です。
組み換えは、これはという能力を持ったモンスターに対して施す最後の強化であり、「真の最終進化」と言っても過言ではありません。
こうして孵化させたモンスターたちを育てて、トライ&エラーの輪廻の中に組み込んでいくわけですが、正直なところ、いちいち戦闘でレベルアップをさせていくのは時間ばかりがかかってしまって大変です。
そんなときに役に立つのが、モンスターのレベルアップを自動で進めてくれる「トレーニング」です。この施設では、コストを支払って所定の時間放置しておくだけで、器具ごとに決められた値までモンスターのレベルをアップさせてくれます。
しかも、レベルアップにかかる時間は基本的に短く、ものによっては数分でレベルアップが完了するというお手軽仕様です。交配で生まれたモンスターたちのステータスを見ながら、彼らの育成方針について考えているあいだにレベルアップが終わっていることも多いので、メチャクチャ助かりました。
様々な種類のモンスターを育成したい場面が多い本作において、トレーニングは非常にありがたい存在でした。このシステムもまた、モンスター育成のトライ&エラーのサイクルの回転を速めていて、ゲームの中毒性をより強めているように感じます。
ただモンスターを進化させたり、遺伝子の組み換えをしたりするためには、それぞれに専用の資源が必要となります。
これらの資源を集めるためには、ミッションに挑まなければならず、敵を倒したり、ステージ内のオブジェクトを調べたりすることで入手していきます。
しかし、ストーリーを先に進めるメインミッションは、モンスターの推奨レベルが高くなることが多いだけでなく、ボリュームもあるためクリアまでにそこそこの時間がかかってしまうので、資源回収の効率があまり高くありません。
これはつまり、手っ取り早く資源を集めたいときには、ゲームの進行には一切関係のないサイドミッションや一度クリアした簡単なメインミッションをプレイするのが最適解。逆に言えば、ストーリーなんか全然進めなくとも、育成とその準備だけで無限に遊べてしまう……。
あれ、もしかしてこのゲーム、ストーリー進行なんかやってるヒマないのでは……?
モンスター育成に熱中しすぎた結果、いつのまにか、進化→交配→素材集め(サイドミッション)→孵化→トレーニング→進化→交配→……のループが爆誕し、メインミッションをほったらかしにして、一切ストーリーを進めることなく時間が融けていました。
モンスター育成ゲームって、実はこういう時間がいちばん楽しかったりもするんですよね。
もちろん、こうして手塩にかけて育成したモンスターを実践投入する瞬間こそ、ゲームで一番盛り上がるポイント。無限大ともいえる膨大な組み合わせの中から、自分好みのモンスターを作り上げ、そのモンスターが実戦で大活躍したときの喜びは、何物にも代えがたいものがあります。
その感情移入っぷりは、ステージ内で見つけた卵を孵化させたモンスターを即座にお試しで使ってみるときの比ではありません。喜びも悲しみも数倍になるだけでなく、絶対にゲームオーバーにはならないぞという気持ちも芽生えてきます。
育て上げたモンスターを実際に操作をしているからこそ生まれる感動が、そこにはあるのです。
さて、『ボイドリング・バウンド』は、プレイヤーの理想とするモンスターを育成するトライ&エラーの過程をこれでもかというほど長く長く楽しめるゲームでした。
今回は標準的な難易度でゲームをプレイしましたが、本作には高難易度モードも存在しています。説明文を見る限りでは、高難易度モードではさらにモンスター育成の練度が求められるようで、よりシビアなトライ&エラーが求められるようです。
非常に自由度の高い育成が可能ながら、触ってみるとシステム自体はかなりシンプルで、モンスター育成ゲーム好きの方はもちろん、こうしたジャンルのゲームにあまり触れたことがない初心者の方であっても、プレイしやすそうになっていると感じました。
本作は現在Steamで配信されているほか、デモ版の配布も行われているため、気になる方は、まずはそちらをプレイしてみてはいかがでしょうか。



























