OpenAIは日本時間7月18日深夜に公開されたライブ配信にて、同社の提供するChatGPTの新機能「エージェント」を発表した。
ChatGPT can now do work for you using its own computer.
— OpenAI (@OpenAI) July 17, 2025
Introducing ChatGPT agent—a unified agentic system combining Operator’s action-taking remote browser, deep research’s web synthesis, and ChatGPT’s conversational strengths. pic.twitter.com/7uN2Nc6nBQ
本機能は、以前にリリースされていた機能「Operator」と「deep research」をChatGPTに統合した、一体型のシステム。ユーザーに代わってウェブサイトを閲覧して情報を取得したり、結果をスライドやスプレッドシートなどにまとめて出力したりといったことが可能だ。コンポーザーのツールドロップダウンから「エージェントモード」を選択することで有効にできる。
本機能は同日よりPro、Plus、Teamプランのユーザーを対象に段階的に提供を開始。Enterprise および Education 向けには7月に提供開始予定となる。Pro ユーザーは、ほぼ無制限にタスクを実行可能。その他の有料プランでは、月あたり50件のタスクを実行でき、必要に応じて柔軟なクレジットベースで追加使用が可能であるとのことだ。
公式サイトのリリースによれば、本機能によって独自の仮想コンピューターを使用して作業を行い、推論とアクションを滑らかに切り替えながら、複雑なタスクを一貫して処理できるようになったとのこと。
また、使用シーンの例として「『カレンダーを確認して、最近のニュースに基づき今後のクライアントとの会議について説明してほしい』や『競合他社3社を分析してスライドショーを作成してほしい』といったリクエストを試してみてください」と説明されている。
ChatGPTはウェブサイト内を操作し、日付の選択やフィルタリングを行う。さらに、安全なログインを促し、コードを実行したり、調査結果をスライドやスプレッドシートに整理して出力したりすることも可能だという。
YouTubeの公式チャンネルでは、使用シーンを紹介する動画も公開されている。まず「ChatGPT agent Makes Slideshows」と題された動画ではオフィスの候補地を探す人がChatGPTに命令し、結果がパワーポイントとして出力される様子が紹介されている。
また「ChatGPT agent Makes Spreadsheets」という動画では、サンフランシスコの年間収支を調べてほしいというプロンプトに対してChatGPTがウェブ上の情報をスプレッドシートにまとめるという機能が説明されている。動画に出演している男性は「98%正しいと思う」と語り、精度の高さをアピールしている。
いずれの動画でもプロンプトを与えさえすれば後はノートパソコンを閉じて他のことをやりつつ結果を待つだけという様子が紹介されており、時間の節約につながることが強調されている。
ChatGPTの新機能「エージェント」は7月18日よりPro、Plus、Teamプランのユーザーを対象に段階的に提供を開始。Enterprise および Education 向けには7月に提供開始予定となる。詳細については公式からのリリースで確認できる。