PCゲームプラットフォーム「Steam」を運営するValve Corporationが、『STEAM FRAME』という新たな商標を米国特許商標庁(USPTO)に出願したことが明らかになった。
USPTOの検索データベースから確認できる出願日は、現地時間2025年9月2日で、同社が新たなハードウェア製品を計画している可能性を示唆している。

今回確認された商標は2件あり、それぞれが異なる製品カテゴリを指定している。これらの内容から、携帯型または据え置き型の新しいゲームデバイスや、関連する周辺機器が登場するのではないかと推測される。

出願情報によると、一つ目の商標(シリアル番号: 99370857)は国際分類第9類で登録されている。指定商品には、「コンピュータハードウェア」「コンピュータネットワークハードウェア」「オーディオ、ビデオ、データ、テキスト、およびマルチメディアコンテンツの再生、処理、およびストリーミングのためのコンピュータハードウェアおよびコンピュータソフトウェア」などが含まれており、広範なデジタルエンターテインメント用デバイスを想定していることが伺える。

もう一方の商標(シリアル番号: 99370861)は、国際分類第28類で出願されている。こちらでは、「レクリエーションゲームプレイ用のコンピュータゲームコンソール」「ビデオゲームコンソール」「ビデオゲーム用アクセサリ、すなわちビデオゲーム用コントローラー」が指定されており、よりゲームプレイに特化した製品であることが示されている。
これらの出願内容を総合すると、『STEAM FRAME』が、携帯型ゲーミングPC「Steam Deck」の後継機や、あるいは家庭のリビングでの利用を想定した据え置き型のゲーム機、もしくはストリーミングに特化したデバイスである可能性が考えられる。

現時点ではValveから本件に関する公式な発表はなく、商標が出願された段階に過ぎないが、今回の動きは同社のハードウェア事業における次の一手として注目される。