エレクトロニック・アーツ(以下、EA)は日本時間9月29日、サウジアラビアの公共投資基金「PIF」および非公開株式の投資会社「Silver Lake」、「Affinity Partners」からなる投資家コンソーシアムとの間で、550億ドル(約8.1兆円)規模の買収契約を正式に締結したと伝えた。
本取引はすでにEAの取締役会で承認されており、2027年度の第1四半期に完了する予定。取引の完了後、EAの普通株式は非公開化される。
発表によると、今回の取引は確約された資本による戦略的ビジョンの加速と成長を目的としており、投資家コンソーシアムは全額を現金で投資する予定。コンソーシアムはEAの株式100%を取得し、すでに9.9%の株式を保有しているPIFはロールオーバーを実施するという。
本発表にともない、EAの株主は1株当たり210ドルの現金を受け取る予定。買収価格は9月25日の終値「168.32ドル」に対して25%、および8月14日の終値「179.01ドル」に対して上乗せされている。
買収完了後について、最高経営責任者(CEO)は現職のアンドリュー・ウィルソン氏が引き続き務めるほか、本社もアメリカ・カリフォルニア州のレッドウッド・シティに引き続き置かれるようだ。

(画像はElectronic Arts エグゼクティブ- 公式EAサイトより)
上記のほか、EAは10月28日に予定されていた2026年度第2四半期の業績発表について電話会議やライブ配信をキャンセルし、プレスリリースのみで告知するとしている。