マイクロソフトが提供するオペレーティングシステム「Windows 10」のサポートが、本日2025年10月14日をもって終了する。これに伴い、今後はセキュリティ更新プログラムやソフトウェアの機能更新、テクニカルサポートの提供が停止される。
マイクロソフトは、安全な利用環境を維持するために後継OS「Windows 11」への移行を呼びかけている。
本日、Windows 10 のサポートが終了します。
— Windows_Japan (@Windows_Japan) October 13, 2025
サポート終了後も PC は使用可能ですが、セキュリティ リスクや互換性の問題が生じる可能性があるため、Windows 11 への移行を推奨しています。
▼詳細情報・移行ガイドはこちらhttps://t.co/FAAQ9ur9lr#Windows pic.twitter.com/1vw0WKgUO6
サポート終了後もWindows 10を搭載したパソコンは引き続き機能するものの、新たな脆弱性が発見されても修正プログラムが配布されなくなる。そのため、ウイルスやマルウェアなどのセキュリティ上の脅威に対して無防備な状態となるリスクがあるという。
利用者が今後取るべき対策として、マイクロソフトはWindows 11へのアップグレードを推奨している。使用しているパソコンがWindows 11の最小システム要件を満たしている場合は、無料でアップグレードが可能である。公式サイトに掲載されているシステム要件は以下のとおり。
要件を満たさないパソコンや、新しい機器への乗り換えを検討している場合は、Windows 11がプリインストールされた新しいパソコンの購入が選択肢となる。
また、何らかの理由で直ちに移行できない個人ユーザー向けに、Windows10で引き続きセキュリティ更新プログラムを受けられる「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」が1年間提供される。有償のほか、一定条件を満たせば追加費用なしで利用可能だ。条件や費用は以下のとおり。
・PC 設定を同期している場合は、追加費用なし。
・1,000 Microsoft Rewards ポイントと交換する。
・1 回限りの購入で、$30 USD または現地通貨の相当額に適用税金を加えた金額となる。(マイクロソフト公式サイトより引用)
なお、Windows 10のサポート終了にともない、いくつかのゲームではWindows 10向けのサポートを終了することや、動作の保証対象外とすることが告知されている。10月14日以降もゲームをプレイすること自体は可能だが、今後のアップデートなどにより正常に動作しなくなる可能性があるとしている。

ちなみに、Steam公式によるハードウェア&ソフトウェア調査の9月のデータによれば、Steamユーザーのおよそ6割がWindows 11を使用。一方で3割のユーザーがWindows 10に留まっている状況だ。