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Adoや米津玄師のようなアニメとアーティストのコラボを「ゲーム音楽」でも。『龍が如く』など作曲の坂本英城氏、ユニバーサルミュージックと新サービス発足。世界的レーベルのVMGと協力し、ゲームとアーティストをマッチング

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ユニバーサル ミュージック合同会社のパートナーシップビジネス部門VMGおよび株式会社ノイジークロークは11月18日、新サービス「Game Music & Artists」を開始すると発表した。

本サービスでは、ゲーム音楽に関するクリエイターおよびアーティストのキャスティングを含む企画・制作・実装からマーケティングをサポート。世界的レーベルであるVMGの全面協力のもと、ゲームとアーティスト双方を適切にマッチングする。なお、本サービスはゲーム制作会社向けに提供されている。

ノイジークロークの代表である作曲家・坂本英城氏は、自身の公式Xアカウントにて、『ONE PIECE FILM RED』のAdoさん、『チェンソーマン』の米津玄師さん、『推しの子』のYOASOBIさんなどのアニメとアーティストのコラボにより、作品の質が大きく引き上がっているとコメント。

しかし、著名なアーティストとのコラボレーションがゲーム業界ではまだ多くないと語っている。その理由として、音楽制作の議論がゲーム中盤に始まることが多く、オファーが間に合わないことや、制作条件のハードルが高いという印象が存在すること、音楽レーベル側もさまざまな業界からのオファーが集中するなかで、人員的リソースが不足していることを挙げている。

これらの課題を解決する目的として「Game Music & Artists」が誕生。本サービスでは、ノイジークロークの豊富な制作・実装実績と、ユニバーサル ミュージックのグローバルネットワークを組み合わせ、クリエイターおよびアーティストのキャスティングを含むゲーム音楽の企画・制作・実装から、AIツールを用いたオンライン・オフラインのマーケティング支援までサポートする。

本取り組みによって、ゲーム内楽曲全体の統一感向上や作品認知度の拡大、さらには音楽の二次利用による新たな収益機会の創出など、さまざまな可能性が広がるとしている。

「Game Music & Artists」がゲーム制作会社向けに提供開始。「ゲーム音楽」と「音楽アーティスト」を繋ぐ新サービス_001

「Game Music & Artists」がゲーム制作会社向けに提供開始。「ゲーム音楽」と「音楽アーティスト」を繋ぐ新サービス_002

「Game Music & Artists」は、11月よりゲーム制作会社向けに提供中だ。下記リリースでは、本サービスの詳細にくわえ、VMGマネージングディレクター・井口昌弥氏および作曲家・坂本英城氏のコメントを掲載している。

以下、プレスリリースの全文を掲載しています


ユニバーサル ミュージックVMG/ノイジークローク新サービス「Game Music & Artists」を開始

―アーティストxゲーム音楽による新たな体験を創出ー

ユニバーサル ミュージック合同会社 (本社:東京都渋谷区、社長兼最高経営責任者(CEO)藤倉尚、以下ユニバーサル ミュージック)のパートナーシップビジネス部門VMGと、ゲーム領域に特化したサウンドプロダクション株式会社ノイジークローク(本社:東京都品川区、代表取締役 坂本英城、以下ノイジークローク)は、ゲーム制作・マーケティング分野における音楽活用をさらなる拡張を目指し、国内外のアーティストとともに、ゲーム音楽における新たな体験を創出する取り組みを共同で進めます。

本連携により、両社はゲーム音楽制作に向けた取り組みを一層強化し、制作からプロモーションまで包括的な支援体制を構築します。

「Game Music & Artists」がゲーム制作会社向けに提供開始。「ゲーム音楽」と「音楽アーティスト」を繋ぐ新サービス_003

「Game Music & Artists」がゲーム制作会社向けに提供開始。「ゲーム音楽」と「音楽アーティスト」を繋ぐ新サービス_004

近年、ゲーム音楽の国際的な評価は目に見える形で高まっています。2023年の第65回グラミー賞では、ゲーム音楽を対象とする新部門「Best Score Soundtrack for Video Games and Other Interactive Media」が新設されました。*また、ゲーム配信文化・UGC(User Generated Contents/ユーザー生成コンテンツ)の広がり、公式サウンドトラックの配信が整備されたことにより、ゲームをプレイしない層にも届くようになりました。

https://www.grammy.com/news/2023-grammys-new-categories-songwriter-year-best-video-game-soundtrack-social-impact-special-merit-award-65th-grammy-awards

新サービス「Game Music & Artists」は、こうしたゲーム音楽への世界的需要の高まりとゲームの枠を超えた普及を背景に、ゲームの音楽制作・配信・プロモーションをノイジークロークの豊富な制作・実装実績と、ユニバーサル ミュージックのグローバルネットワークを組み合わせ、クリエイター/アーティストのキャスティングを含むゲーム音楽の企画・制作・実装から、AIツールを用いたオンライン・オフラインのマーケティング支援までワンストップで提供します。本サービスは2025年11月より、ゲーム制作会社様向けに提供します。

この取り組みを通して、作品世界への没入感と体験価値を高め、ゲーム音楽のグローバル市場における価値向上と事業の成長に貢献してまいります。

■Game Music & Artistsサービス概要

サービス内容:ゲーム音楽に関するクリエイター/アーティストのキャスティングを含む企画・制作・実装からマーケティングサポート

サービス開始時期:2025年11月10日より開始

1:Virgin Music Label&Artist Services, UD, INGROOVES事業を統合し2024年よりパートナーシップビジネス部門としてVMGに変更。 ユニバーサルミュージック傘下のVMG1(海外ではVirgin Music Groupと呼称)は、全世界に広がるグローバルネットワークを活用し、複数の特許を持つAIを組み込んだ音楽配信プラットフォーム、ユニバーサルミュージックのもつオンライン/オフラインの統合的なマーケティングサポートをパートナーに提供しています。

ユニバーサル ミュージック合同会社 VMGマネージングディレクター 井口昌弥

この度、株式会社ノイジークロークとともに新サービス『Game Music & Artists』を開始できることを大変嬉しく思います。昨今、ゲーム音楽は世界中でその価値が認められ、グラミー賞に新設された専用部門が示すように、より広範な文化的広がりを見せています。

VMGのグローバルネットワークとノイジークロークの専門知見を融合することで、国内外のお客様に新しい価値と体験をお届けできると確信しております。

今後もパートナーの皆様とともに、音楽を通じたゲーム体験の進化、ひいては世界のエンタテインメント市場のさらなる発展に貢献してまいります。

株式会社ノイジークローク 代表取締役社長 作曲家 坂本英城

これまでゲーム業界においては、音楽業界に対してどこか敷居の高さを感じる風潮がありました。また、ゲーム開発においてサウンド制作の着手が後期に設定されることも多く、アニメ業界のように主題歌を担当するアーティストが作品づくりに主体的に関わる機会は、これまで多くはありませんでした。

このたび、ユニバーサルミュージックVMG様とゲーム音楽において協業をさせていただくことで、音楽アーティストとゲーム業界とをこれまで以上にシームレスかつ強固に結びつけることが可能となりました。

これにより、音楽の側からも作品世界へ深くコミットした体験をユーザーの皆さまにお届けできるようになり、ユーザー体験のさらなる向上に大きく寄与できるものと考えております。

今後の展開に、ぜひご期待いただけましたら幸いです。

株式会社ノイジークローク
本社:東京都品川区西五反田8-2-8 五反田佑気ビル8F

設立日:2004年3月19日

代表者:代表取締役CEO 坂本 英城

事業内容:音楽制作・効果音制作・サウンド実装・動画音響制作・立体音響制作・サウンドディレクション・声優コーディネート・レコーディングスタジオ運営・オーケストラ収録・音楽レーベル企画運営・音楽イベント企画運営

公式Webサイト:https://www.noisycroak.co.jp/

ライター
気になったゲームは古今問わず遊ばずにはいられない性格。シリーズ物も大好き。 中学生の時に東方Projectに触れてからゲーム音楽へ目覚め、アトリエシリーズと出会い覚醒。普段聴く音楽が9割ゲーム関連となってしまった。 幅広いジャンルのゲームを遊びながら、まだ見ぬゲーム音楽との出会いを求めて日夜探求し続けている。

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