12月4日、株式会社駿河屋は2025年8月に「駿河屋.JP」で発生した「不正アクセスによる個人情報漏えい」に関して、利用者2万9932名のクレジットカード情報や個人情報が漏えいした可能性があったと説明した。
今後の対応として、漏えいの可能性がある利用者については、電子メールや書状で個別の連絡を実施するとのこと。また、駿河屋はカード会社・決済代行会社と連携した不正利用監視をはじめとした再発防止策を進めていくとしている。
今回の情報漏えいの原因は、監視ツールの脆弱性を突いた不正アクセスにより、決済ページ用JavaScriptが改ざんされたためだという。
この改ざんによって、2025年7月23日12時50分～2025年8月8日の期間中に「駿河屋.JP」でクレジットカード決済を行った利用者2万9932名において、クレジットカード情報や個人情報が漏えいした可能性があった。
情報漏えいが発生した場所について、決済ページ以外での個人情報持ち出しの痕跡は確認されていないとしている。利用者に対しては利用明細に不審な点がないかを確認し、不審な請求がある場合はカード会社に連絡するように呼び掛けた上で、アカウント保護のためパスワードの変更や2段階認証の有効化も求めている。
今回の情報漏えいを受け、カードの再発行を希望する場合は、手数料を利用者が負担することがないようにクレジットカード会社に依頼済みだとのこと。
今後の対応として、駿河屋はカード会社・決済代行会社と連携した不正利用監視を実施。あわせて改ざん検知の強化、アクセス制御と多層防御の強化、定期的な第三者診断など、技術・運用両面の再発防止策を進めている。
本件の詳細や調査結果の公表まで時間を要した経緯については、「サービスを安全に利用いただくための再発防止策の実効性確保を最優先とすべく、外部調査の完了後も関係各社との連携および調整を重ねていたため」としている。
現在停止中のクレジットカード決済は、対策実装と外部確認の完了後に再開される。再開時期が決定次第、Webサイト上で案内されるようだ。
今回の件に関する詳細情報と今後の対応については、駿河屋.JP公式サイトで確認することができる。
