いま読まれている記事

BTOパソコンに“メモリ非搭載”の選択肢が登場。メモリ高騰のなか、アメリカのBTOメーカーがとった苦肉の策。マザーボードとの互換性やサポート範囲といった問題については疑問の声も

article-thumbnail-251222r

アメリカのBTOメーカーParadox Customsは、世界的なメモリ価格の高騰や品薄を受け、同社のBTOサービスにメモリ非搭載の選択オプションを追加したことを発表した。

日本でもツクモやマウスコンユーターなどのBTO各社が、駆け込み需要による想定以上の受注や生産体制の都合を理由に、販売停止や受注制限を行うなか、国外ではとうとう、メモリ抜きのPCを販売するという苦肉の策を投じる会社も出てきたかたちだ。

世界的なメモリ価格の高騰や品薄の背景には、生成AIの普及に伴う半導体需要の拡大や生産調整により、メモリやストレージの価格が高騰傾向にあるという問題がある。

これにくわえ、12月4日にはアメリカのMicron Technologyが、消費者向けメモリ・ストレージブランド「Crucial」の事業から撤退する方針であると報じられたことが、市場に大きな波紋を広げた。

BTOパソコンは、不要なものは削って購入できるというメリットもあるが、今回のように、中核パーツであるメモリとなると話は別だ。

メーカー側で用意されているマザーボードとの互換性の問題や、トラブル発生時にサポートが適用されるのかという問題もあり、Paradox Customs社のポストの返信や引用欄を見る限りでは、今回のメモリ非搭載オプションに疑問を投げかけている消費者の声も少なくない。

このような問題を抱えるなか、国内BTOメーカーにも、Paradox Customsと同様にメモリ抜きのオプションを設けるメーカーが出てくるのか、今後のBTO各社の動きに注目が集まる。

ライター
JRPGとともに少年時代を過ごし、大学在学中に『VALORANT』にはまってからは、すっかりeスポーツの虜に。 プレイするのも観戦するのも好きだが、最近はランクマッチから逃げつつある。 重い腰を上げさせてくれるような戦友を募集中。

この記事に関するタグ

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ