韓国eスポーツチームのT1は2月12日、「大韓民国海軍 戦力分析試験評価団」と、将来のデジタル作戦環境に備えた協力強化を目的とする業務協約(MOU)を締結したと発表した。韓国メディアMBNが報じている。
協約締結式は、ソウル特別市江南区に所在するT1本社で実施された。発表によれば、本協約はデジタル作戦環境への対応力向上を目的に、海軍の認知・指揮統制・分析、モデリングおよびシミュレーション(M&S)分野の能力強化を図るとともに、eスポーツやゲーム分野が有する創造的技術やデータを接続し、両機関の共同発展を目指すものだという。

具体的には、海軍M&Sモデルへのゲーミング機能の活用、eスポーツチームの創造的戦術を海軍戦術の発展に応用する研究、ゲームデータに基づく戦術分析および発展方策の共同研究、学術大会やセミナーの共同開催など、多岐にわたる分野で交流と協力を推進していく方針が示された。
T1のアン・ウンギCOOは、「eスポーツというソフトパワーが海軍というハードパワーと融合し、国家レベルのスマートパワーへと発展することを期待している」と述べ、今後も海軍との協力を拡大し、デジタルおよびサイバー分野の能力強化を積極的に支援していく考えを示した。

一方、戦力分析試験評価団のキム・ヒョンジュン団長は、「今回の協約締結を通じて、M&Sおよびデータ分析分野における両機関の協力が一層強化されることを期待する」とし、「海軍の将来戦力発展に向けた基盤をさらに強固にする契機となる」とコメントしている。
T1は韓国・ソウルを拠点とするeスポーツチームで、League of Legends部門での実績で知られる。世界的に有名なプロゲーマーのFakerを擁していることでも広く認知されており、同タイトルの世界大会「Worlds 2025」では通算6度の優勝を達成。直近大会では史上初となる3連覇を成し遂げるなど、国際舞台で突出した成績を残している。
T1は今回の協約を契機に、eスポーツおよびゲーム産業が有する戦略的思考、データ分析、シミュレーション能力を公共・国防分野へと拡張し、将来志向の協力モデルを継続的に構築していくとしている。
