ライブ配信プラットフォームのTwitchは2月25日、コミュニティ施策の運用を見直し、違反の内容に応じて制限範囲を限定する新たな執行体制を導入すると発表した。
これまでTwitchでは、軽微な違反であっても一時停止を受けると、チャット利用、ログイン状態での視聴、アカウント情報へのアクセスを含むサービス全体へのアクセスを失う“包括停止”が適用されていた。
📣 Today, we're taking a step to modernize how we enforce our rules.
— Twitch Support (@TwitchSupport) February 24, 2026
Up until now, if you broke a lower severity policy, you lost access to all of Twitch. One size fits all enforcement doesn't really work, so we are making changes. Starting today, Twitch users who break lower… pic.twitter.com/VgimgrQkTb
同社はこの方式について、「“オール・オア・ナッシング”の対応は常に状況に適していたわけではない」と説明する。サービスとコミュニティの規模が拡大する中で、違反の深刻度と制裁内容が必ずしも比例していないケースがあったことが、今回の見直しの背景にある。安全性を維持しながらも、違反の程度に応じた“比例的”な対応へ移行することが狙いだ。
新制度では、制限の内容が違反行為に対応する形となる。導入当初は「配信停止」と「チャット停止」の2種類が設けられる。配信中や関連コンテンツ(パネル、ストーリーなど)でコミュニティガイドラインに違反した場合は配信停止となり、ライブ配信の実施が制限され、当該チャンネルのチャットも一時的に無効化される。
ただし、ログイン状態での視聴や他チャンネルでのチャット、ダッシュボードへのアクセスは可能で、既存のクリップやVODも引き続き閲覧できる。
チャット内で違反があった場合はチャット停止が適用される。対象ユーザーは自身の配信や他配信の視聴は可能だが、他チャンネルでのチャットが制限される。なお、配信者がチャット停止を受けた場合でも、自身のチャンネル内では引き続きチャットが可能とされる。
一方で、重大度の高い違反に対しては従来どおり厳格な措置が取られる。コミュニティに対するリスクが高いと判断された場合は配信停止とチャット停止の両方が同時に適用され、最も重大な違反では無期限停止となり、Twitchへのすべてのアクセスを失う。
さらに、同一ポリシーカテゴリでの違反が一定期間(違反内容により90日、1年、2年)内に繰り返された場合は停止期間が段階的に延長され、複数回の一時停止の累積により無期限停止に至る可能性もある。
一時停止の期間自体は変更されず、24時間から30日の範囲で運用される。コミュニティガイドラインや利用規約、違反の審査・通報プロセスも変更はない。ユーザーは引き続きアピールポータルから異議申し立てを行える。
同社によれば、アクティブユーザーのうち一時停止を受けたことがあるのは約2%で、そのうち90%は再違反していないという。今回の変更は、違反の深刻度に応じた比例的な対応を実現しつつ、プラットフォームの安全性を維持することを目的とする制度設計とされる。
