3月21日、Microsoftの開発者コミュニティ担当バイスプレジデントであるScott Hanselman氏は、Windows 11の初期セットアップ時に求められるMicrosoftアカウントへのログイン要件について、撤廃に向けて取り組んでいることを示唆した。
これは、同氏のXアカウントにおけるユーザーとのやり取りの中で明らかにされたもので、海外メディア「Windows Latest」などもこれを報じている。
この発言は、現地時間3月20日に発表されたWindows 11の品質向上に関するコミットメントに関連して言及された。公式発表ではユーザーのフィードバックに基づく機能改善や修正が多数告知されており、Microsoftアカウント要件の見直しも、このユーザー体験向上の一環として検討されているとみられる。

現在のWindows 11では、セキュリティの強化や自社提供サービスとの連携を目的として、OSのクリーンインストール時や新しいPCの初期セットアップにおいて、Microsoftアカウントへのサインインが事実上強制されている。
コマンドプロンプトなどを用いた回避策は存在するものの、一般消費者向けの公式な手順としてはオンラインアカウントの利用が求められており、ローカルアカウントでのセットアップを望むユーザーにとって大きなハードルとなっていた。
Ya I hate that. Working on it
— Scott Hanselman 🌮 (@shanselman) March 20, 2026
Hanselman氏は、「PCを使いたいだけなのに、オンラインのMicrosoftアカウントが必要になる」というユーザーの不満に対し、「ああ、あれは私も嫌いだ。現在取り組んでいる」と返答した。
Microsoftで要職に就く人物から、本仕様について「嫌い(I hate that)」という強い言葉が発せられたことは注目に値する。ユーザーに不評なこの仕様は、Microsoft社内でも必ずしも好意的に受け入れられていないようだ。

なお、公式ブログで発表された「Our commitment to Windows quality」では、Windows 11の具体的な変更点が多数示されている。要望が多かったタスクバーのカスタマイズについては、画面の上部や左右への配置変更が可能になる。
さらに、Windows Updateによる作業の中断を減らすための改善も導入され、初期セットアップ時にアップデートをスキップして素早くデスクトップ画面に遷移する機能や、アップデートをインストールせずに再起動やシャットダウンを行う機能などが追加される。
このほかにも、AIであるCopilotの不要な表示の削減や、エクスプローラーのパフォーマンス向上などが計画されている。これらの変更は今月から4月にかけてWindows Insiderプログラムのプレビュービルドで順次展開され、年間を通してOS全体の品質底上げが行われる予定である。
