3月27日、米Appleがハイエンドデスクトップ「Mac Pro」の販売を終了したことが、海外メディア「9to5Mac」の取材により明らかになった。
日本国内の公式サイトでも製品ページが削除されており、2006年から続いた約20年の歴史に幕を下ろした。同社は将来的な後継モデルの開発計画がないことも認めており、今後は「Mac Studio」をプロ向け製品の主軸に据える方針だ。

Mac Proの歴史は、2006年に「Power Mac G5」の後継機種として初代モデルが発売されたことから始まった。プロフェッショナルなクリエイターやエンジニアの要求に応えるべく、アルミニウム製のタワー型筐体を採用した初代モデルは、優れた拡張性と冷却性能を誇るハイエンド機として登場した。
(画像はApple公式サイト「Mac Pro (Late 2013)」のクイックスタートガイドより)
その後の2013年に登場した第2世代は、独創的な円柱型のデザインで多くの話題を呼んだ。続く2019年に登場した第3世代は、再び高いカスタマイズ性を備えたタワー型に回帰している。

2023年には独自チップ「Apple M2 Ultra」を搭載したモデルが登場したが、結果としてこれがシリーズ最後の製品となった。

なお、Mac Proの販売終了に伴い、専用アクセサリであった「Apple Mac Pro Wheels Kit」の販売も終了している。タワー型本体の下部に取り付ける移動用のキャスターである同製品は、発売当初7万6780円(税込)、のちに9万7800円(税込)へと値上げされた高額な価格設定で、SNSなどでたびたび話題となっていた。

今回のMac Proの販売終了により、現在のAppleにおけるデスクトップラインナップは、ディスプレイ一体型の「iMac」に加え、小型の「Mac mini」、そしてプロ向けの「Mac Studio」の3モデルとなった。
長年、プロ向けとして圧倒的な存在感を誇ったMac Proの退場は、同社のコンピューティング戦略における一つの時代の終わりを告げるものといえるだろう。


