6月10日、Xboxは公式YouTubeチャンネルにて、Playground Gamesが開発中のRPG『Fable』の約30分におよぶゲームプレイ映像を公開した。
今回の映像で紹介されたのは、本作の中核システムとなるNPCとの交流だ。世界を救う英雄譚ではなく、街の人々と暮らし、口説き、雇い、ときに敵対するといった遊び方の一例が披露されている。
映像の冒頭で映し出されたのは、イギリスの田園風景をイメージしたフィールド「オークシャー」だ。なだらかな丘と緑豊かな木々が広がるこの地は、本作に6つ存在するオープンワールドのひとつだという。
主人公が訪れたのは、オークシャー最大の街である平和な農業の街「シルバーブルック」だ。本作には1000体以上のNPCが登場し、そのすべてが手作業でデザインされ、フルボイス化されている。
NPCはそれぞれ自分の仕事、家、日課、人間関係と思い出を持ち、プレイヤーが見ていないところでも独自に人生を謳歌しているという。
(画像は「Fable – Gameplay Demo | Build an Extraordinary Life」の映像より)
その生活ぶりを象徴するのが、映像中のある会話シーンだ。主人公が厩舎の人物マックスに対し唐突に「ついてきてほしい」と依頼すると、「知らない人の言うことは聞きたくない」とあっさり断られてしまう。
NPCとの対話では「ロマンス」「追従」といったコマンドに加え、プレゼントやお金を譲り渡す選択肢も確認できる。
街では、喋る豚「コリン」を殺さないでほしいと懇願する少年オリバーとの出会いも描かれた。近くに立つ男性ジョンは「みんなが豚料理を心待ちにしていた」と説得し、ついにはコリン(豚)が主人公に「私を殺さないで」と直訴してくる。
(画像は「Fable – Gameplay Demo | Build an Extraordinary Life」の映像より)
こうしたストーリーの会話は数100件が収録されており、ストーリーシーンは合計2時間以上、選択によって何百通りにも分岐するという。
主人公は多額の料金を支払ってコリンを救う。この行動は「高潔」という評判として街に広まる。
一例として、乞食のジャックは主人公の行いを気に入って好意的な態度を見せており、さらにお金を恵むと「+Kind(親切)」と表示され親切な人物であるという評判も加わる。

また、この度公開された映像では雑貨屋の店主メーガンとの出会いに重きを置かれている。コリンを救った主人公を「抜け目のない人物」とみなしているメーガンを「ロマンス」コマンドからデートに誘うと、彼女の好みが貴族や金持ちであることが判明。ここから主人公の”婚活のための起業”が始まる。
本作ではパン屋、酒場、屋台など多岐にわたる店、玄関の外にある権利証から資金を支払って買収可能だ。主人公はさっそく酒場のオーナーに就任。能力の高いバーテンダーのスーザンのおかげで収入は10%アップし、さらに先ほどの乞食ジャックに声をかけて酒場の従業員として雇用した。仕事のオファーを気に入った相手なら、誰でも雇えるという。
(画像は「Fable – Gameplay Demo | Build an Extraordinary Life」の映像より)
マイホームの購入も可能で、買った家は賃貸物件として貸し出せる。家賃を引き上げることも、気前よく無料にすることもでき、いつかは巨大な豪邸も買えるようになるそうだ。
こうして財を成した主人公は、服装も一新。アルビオンには120件以上の店があり、衣装店や美容院、タトゥーショップなどで服装、肌の色、体型、髪型などさまざまな項目を編集できる。ただし、映像では主人公を嫌う服屋のNPCが商品価格を「80%」も値上げしてくる一幕も見られた。
(画像は「Fable – Gameplay Demo | Build an Extraordinary Life」の映像より)
メーガンの好みをすべて満たした主人公は、あらためて彼女をデートに誘い告白。本作では結婚して家族を築くことも離婚することもできるという。
なお、こうした行動の積み重ねはマップ画面で確認でき、映像では「親切」「富豪」「抜け目がない」「起業家」「高潔」といった評判がシルバーブルックの住民に知られていることが示された。評判は単純な善悪ではなく、その行為を好むNPCには好かれ、嫌うNPCには疎まれるという。

映像の最後では一転、主人公が酒場のスーザンを唐突にクビにする場面も。こうした冷酷さに逆に惹かれる住民もいるらしい。さらに、住民を弓矢で射ると警備兵が出動し、激しい剣戟戦が勃発した。
主人公は炎や風の魔法で蹴散らしたが、当然これらの行動もすべてNPCからの評判に影響を及ぼすようだ。

また、映像の公開にあわせてXbox Wireでは本作の生活システムの開発背景を語る記事も掲載された。
記事によると、開発当初はNPCをプロシージャル生成するツールの制作を検討していたが、生成されたNPCは「ランダムで一貫性に欠ける」と感じられたためすべてのNPCを手作業でデザインするという決断を下したという。
集落の住人全員を殺すことも可能だが、時間をかけて徐々に住人が戻ってくるシステムも用意されている。クエストでの選択が集落そのものを変える例として巨人を殺した場合、放置された死体が一時的に観光名所となり、集落の説明文が「巨大な死体で有名」に変化することも紹介された。

記事は「何が善で何が悪かは、私たちやゲームが決めることではありません。生きている人々、つまりNPCたちが、あなたの行動を判断するのです」と締めくくられている。
『Fable』はXbox Series X|S、PS5、PC(Steam)に向けて2027年2月23日発売予定だ。








